どうもNon太(@LoveWifeLives)です。
先日facebookのタイムラインにこういったものを見かけました。
この記事は、旦那さんである木戸俊介さんが交通事故で脊髄を損傷し、医師からは「一生歩けない」と宣告された木戸さん夫婦が、再び歩けること、さらには同じように障がいで苦しんでいる人たちに「歩く希望」を持ってもらうこと、を目標に人生をかけて挑んでいるものです。
多くの費用がいることから、クラウドファンディングの一つとして募集が呼びかけられています。
クラウドファンディングとは?
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。
Wikipediaより引用
お金の使い道や、なぜクラウドファンディングが必要なのかは先程のページを見てもらえれば分かります。
簡単には、日本のリハビリ医療では足が完全に動けなくなると、歩けないことを前提にしたリハビリプログラムが組まれるそうで、歩ける可能性が数%残っていたとしても、一日でも早く車いすで日常生活を送ったり、仕事をしたりできるようになった方が良いという考え方から、そのようなシステムになっているようです。
この仕組みが悪いというわけではありません。
ですが、一方でリハビリ医療の最先端であるオーストラリアでは、歩くための医療が積極的に行われており、決して歩くことを諦めていない当事者やトレーナー、その家族たちがたくさんいたそうです。
脊髄損傷で歩けないと言われた木戸さんが、リハビリを行ない、それを伝えていくための活動資金としてクラウドファンディングを立ち上げられました。
今回はそんなクラウドファンディングの是非を話したいのではなく、こういう想いがもっともっと全国に世界に広まっていけばいいなと思い、木戸夫妻のことをご紹介させて頂こうと思います。
前向きな気持ちに夫婦の在り方を見た
僕は事故を起こしてもいないし、生死の境をさまよったこともありません。
だからこんな発言をすると簡単に他人事のようにとらえられてしまいそうですが、結婚をしてまだまだこれからという時に、生死の境をさまようパートナーを見て、さらには歩けなくなったパートナーを見て、木戸彩さん(奥さん)はどんな気持ちだったのでしょう。
それこそ想像を絶する気持だったことは間違いないでしょう。
それから調べた中でリハビリ医療の希望が見え、歩くための希望を見いだし、前を向いて歩けるようになっています。
ホントに強くて素晴らしい夫婦です。
こんな夫婦が世の中に増えたら良いなと心から思います。
そして旦那さんである木戸俊介さんは、リハビリの状況をレポートする「キドリハ通信」というブログ(今はRe:walkに変遷)をやられており、2016年4月4日の記事にこんなことが書かれていました。
この日は事故からちょうど1年の日だったそうです。
事故をした後、5年後か10年後に、 「事故のせいで・・・。」では無くて、「事故のおかげでココまで来れた。」 そう言えるようになればイイなぁと思っていました。
でもそれが、1年しか経っていない今すでに、 事故があったからこそ手に入れられたと思うことがたくさんあります。
<怪我をして出来なくなったコト>
- 歩けなくなったコト たった一つです。 その代わり…
<怪我をして出来るようになったコト>
- 桜を見て感動できるコト
- 映画を見て感情移入できるコト
- 本を読んで自分の糧にできるコト
- ベランダに出られて子どものように喜べるコト
- 自分がたくさんの人に応援してもらえる奴だと知れたコト
- 家族で過ごす時間が前よりもっと大切だと思えるコト
- 家で食べる温かい食事が涙が出るほど美味しいと感じるコト
- 家のベッドで寝ることがこのうえなく幸せだと感じるようになったコト
- 人生でやりたい!と思う夢が出来たコト
- その夢の一つが「歩く」という最高の夢だと胸を張れるコト
- 何気ない日常が当たり前ではないと気づかせてもらえたコト
もし俊介さんが結婚していなくて独身だったとしても、もしかしたら今と同じように感じ、同じように想えているかもしれません。
でも、絶対に奥さんの彩さんの言葉や行動、何よりいてくれる存在があったからこそ、俊介さんの気持ちは強くなったに違いありません。
お互いがお互いを信頼し、補い合い助け合って生きていく、まさしく夫婦の在り方が垣間見られると物凄く共感出来ました。
お金の価値ってこういうことだと思う
僕はこのブログで幾度となく、お金だけを目指すといいことないよ、と発信しています。
最近だったらこの記事(「人生変わるよ」の先にあるものはお金? いやいや、目指すは「いつもココロに焦点を」でしょ!)。
失礼な話かもしれないけど、もし木戸さん夫妻が歩けるようになるためにオーストラリアでリハビリがしたいというクラウドファンディングだったら、応援する気持ちはあってもここまで心を込めて応援出来ていたかは分かりません。
木戸さん夫妻のクラウドファンディングで明言されているのは、脊髄損傷やリハビリ、再生医療というものにおける情報発信のためであり、少しでも多くの人に前向きになってもらえるキッカケを作るために、とおっしゃられています。
自分でビジネスをしてお金を作れたとしても、クラウドファンディングのようにお金を集められたとしても、作ったお金がどこに向かうのか、それを一番大切に持っていてほしいと思ってました。
それを木戸夫妻は明言されていることにムチャクチャ共感し、まさしく世のため人のため、自分が変わっていくことで世の中を変えていける素敵なプロジェクトだと感じました。
僕が応援したのは1万円です。
たったの1万円かもしれないけど、こういうことが実現されていくために使われるお金なら、何にも代えがたい価値があるはずです。
人はどん底まで落ちないと気付かないことがある
以前に父親と一緒にご飯を食べている時に出た話題で、「どうしてこんな風に思えるようになったんだろうか?」という話題になりました。
僕の父親は昔はサラリーマンで営業の仕事に勤めていたため、業績のためと言っては仕事のためにお金のために奔走する人生だったようです。
それも僕には想像も出来ない程にがむしゃらだったでしょう。
そんな折、仕事で大きな失敗をしてしまい、会社に大損害を与えた。
だから自分が責任を取って会社を辞めることにしたんだとか。
しかも上司やたくさんの人から引き止められていたにもかかわらず。
それが僕が高校生の時だったはずなので、この時すでに父親は50歳を超えています。
それでもそれまで第一線で働き続けていた父親は、すぐに次の仕事が決まると思っていました。
でも思った以上に仕事も決まらない、焦りと不安が募る…というような出来事があり、併せて色々なことがトラブルのように降り注ぎ、その時初めて自分の人生を顧みてたくさんの反省をしたんだそう。
すると、するするすると人生の導きがあるように次の仕事が決まったんだとか。
これはあくまで一例でしたが、「どうして今のこんな風に思えるようになったんだろうか?」の問いに対する一つの答えが「どん底を経験し、過去の自分と対峙するキッカケを得たから」なんじゃないかという回答に至りました。
今回のことで言うと、最初の方で話したように、俊介さんは交通事故を起こしその事故をしたおかげでたくさんの想いに気付けました。
脊髄損傷で歩けないという事実一つとっても当たり前が当たり前じゃなくなったことで、今までの当たり前に感謝する気持ちを持てたというのも、そういうことでしょう。
だからと言って交通事故を起こして良かったね、なんてことを言いたいのではありません。
でも、どん底を経験することで、今までの自分を振り返ったり新たな思いに気付ける人は多いと思います。
だからこそ、今すぐに気付けた方が良い!
またブログから引用させて頂きますが、2016年4月8日のブログで俊介さんはこう言っています。
周りの人、例えば脊損の人たちが前を向けると良いなぁと、改めて思います。
自分が前を向かせてもらった分、今度は自分が、誰かが前を向くキッカケになれたら良いな、と。
健常者だって、前向きな人もいれば、常に後ろ向きな人だっています。
人の足を引っ張ってばかりの人だっている。 人のせいにしてばっかりの人だっている。 口だけで何も動かない人だっている。
運が良いことも、悪いことも、平等に起きるんだと思います。でも、何が運が良くて、何が運が悪いと思うかは、その人次第なんだと思います。
そうなんです。
苦しいことも辛いことも、全部自分の心が作り出していることなんです。
太陽がどんな境遇の人にも降り注ぐように、心が晴れていればどんなことも前向きにとらえられるものなんです。
このようなことはどん底を経験した中で、少しずつ人は気付いていくものなんだと思います。
でもここで重要なのは、どん底を経験しないと気付いちゃいけないものではない、ということです。
絶対にどん底を経験しないといけないというのであれば、みんな早く一度経験して気付くようになれ~と言いますが、そんなわけがないですよね。
だったら、今からすぐに気付いていったら良いやん!って。
木戸夫妻がこのクラウドファンディングを通して実現させたいことって、少しでも多くの人が前向きに、こんな自分でも出来たんだから絶対に誰だって出来るってことを伝えることで、たくさんの人がそんな風に気付けるようになってほしいということでしょう。
僕が一番共感したのがここでした。
Re:Walkプロジェクト / まとめ
また胸が熱くなりました。
歩けないと宣告された苦しさから、今では「事故があったからこそ」と思えることが増えたという木戸俊介さん。
そうやって感謝の気持ちを持てることが何より大切ですが、そう思えて前向きに歩けてる姿が素晴らしい!
リハビリはオーストラリアのゴールドコーストに滞在しながらされるようで、1万円の応援プランの特典で毎週1回リハビリのことやゴールドコーストの滞在のリポートをもらえます。
OKな範囲でそのリポートを公開させてもらいながら、勝手にメチャクチャ応援していこうと思います。
Re:Walkプロジェクトの詳細は以下から↓↓↓
※ちなみに一つ言っておくと、僕と木戸さん夫妻は知り合いではありません。w
が、いつか会って話が出来たら良いなと思っています。
たまたま、目に止まりました。私の息子は脊髄梗塞で車椅子になり、3年が過ぎました。この夏にリハビリ見学❔と称してフィンランドに行こうか?と考えていた所です。木戸夫妻は、オーストラリアを予定しているようですね。オーストラリアはリハビリはどんな感じなのでしょうか?突然のメールで失礼かと思いますが、もし、可能でしたら教えて頂けないでしょうか?
コメントありがとうございます。
木戸夫妻からのリハビリレポートはクラウドファンディングの期間終了後(5月中旬頃)から配信される予定となっております。
誠に恐縮ですが、僕自身はまだそこまで詳しいわけではなく、ご説明できるほどの知識を持ち合わせておらずご期待に添えなくてすみません…。
詳しくお話しが出来るかは分かりませんが、直接夫妻とやり取りされてみてはいかがでしょうか。
きっと何かしらのお話しは出来るんじゃないかとは思います。
事故を起こしたのではなく事故に巻き込まれたのでは?別記事にはそのように読み取れる記載があったので。
語弊があってはいけないので、文章中の表現を変更しました。
ご指摘ありがとうございます!