どうもNon太(@LoveWifeLives)です。
ペイフォワードって映画知ってますか?
詳しい映画の内容は中を見てもらうとして、この映画の簡単な内容はと言うと「善意の連鎖」。
概要はこうです。
「まず3人に善意を施す。
でもその善意をしたからと言って見返りを求めるんじゃなく、その受けた善意をまた違う3人に行うように伝えます。
善意を受けた人は3人に善意を施します。そしてまた違う3人へと伝播していく。
そうすれば世界中に善意の連鎖が拡がっていくんじゃないか。」
というものです。
今回の僕の体験(実体験)は少し似通いつつもペイフォワードとは違う話しですが、見返りを求めずにやった行動が1週間後にそっくりそのまま返ってきたのでお話ししたいと思います。
携帯を無くした女の子の話
いきなり女の子に声をかけられる
先日、以前の会社で勤めていた頃の仲間たち4人とご飯を食べていました。
話しがかなり盛り上がり終電を超えてもまだ僕たち4人は居酒屋で飲んでいたんです。
居酒屋を出たのが夜中の1時。
タクシーで帰るのも気が引けたので、もう一軒行くことにしました。
そのお店に入ろうと思った矢先、お店の近くにいた女の子がいきなり僕に声をかけてきたんです。
お兄さんすいません。
お兄さんのスマホってiPhoneですか?
と。(4人の内、僕だけiPhoneだった)
だからiPhone借りたら、どこにあるか調べられるって聞いたんですけど…
それを調べたくてお願いですから一瞬貸してもらえませんか?
なんて言ってきました。
iPhoneを使っている人は分かると思いますが、アプリで「iPhoneを探す(Find iPhone)」というのがあります。
これが何かというと、誰のiPhoneを使ったとしてもアプリを起動させて自分のIDでログインすると、実際に自分のiPhoneがどこにあるかを調べられるというものすごいアプリなわけです。(電源を切られると、切られたところまでしか追跡出来ませんが)
それを彼女は調べたいというのでした。
そう思ったので、僕はiPhoneを貸してあげました。
仲間3人には先にお店の中に入るように促して。
状況を聞くと、クラブで遊んでいた時にポケットに入れていて男の子と話している時にスられたと思うと言ってました。
しかも貸してあげたはいいものの、自分のログインIDが分からないというのでログインさえできません。※ログインが出来なければどうすることも出来ない…
そして彼女は一旦諦め、僕にお礼を言ってもう一度クラブの方を探してみると言って消えていきました。
10分後再び登場
僕もお店の中に入り4人で話していると、10分後その彼女が再びお店の中に入ってきて、僕の前までやってきました。
一緒にご飯を食べようとでもいうのか?それはいらん!と思った矢先、
もう一回だけiPhone貸してもらっていいですか?
IDを思い出したんです!!
僕が友達たちと居酒屋で談笑している時にですよ?
しかも一度別れているのに、です。
クラブにもたくさん人がいるだろうから、そこで借りたらいいやんと。
普通に考えたら「何でやねん!」となりそうなものですが、その時の僕の思考回路はこうでした。
クラブに戻って探すって言ってたのに見つからなかったんやな。
わざわざ自分にお願いに来るなんて、よっぽど貸してくれる人がいなかったんやなぁ。
iPhone無くしてショックな上に、人の優しさにも触れられなかったら絶対辛いやんな。
自分が逆やったらせめて人の優しさには触れたいだろうな…
そう思った僕は仲間にごめんと言いつつ、一旦お店の前まで出てiPhoneを貸してあげました。
無事にIDは一致しiPhoneの位置が表示されました。
が、残念ながら20分ぐらい前に電源を落とされていたようで、その電源が落ちたところまでの表示しかされていなかったんです。
すでに20分前の情報しか出ていないから、見つけるのは厳しいだろうなと思ったものの、彼女はさらにお願いしてきました。
見つかったらちゃんとお金払うんで、iPhoneの位置が表示されてるところまで連れて行ってくれませんか?
ホントにお願いします…。
別にお金はいらないけど、乗りかかった船は仕方がないということで、お店から徒歩5分ぐらいの場所が表示されていたので連れて行ってあげることにしました。
そして数分歩いて表示の場所に到着するも、もちろんiPhoneなんて影も形もありません。
彼女は半ば諦めの気持ちもありながら、次は警察に届けると言い出しました。
それは自分で行ってくれたらいいと思いましたが、神戸の人間らしくあまり土地勘がないと。
スマホもないので警察の場所も分からないと。
ここで勝手にしろー!と放置するのも気が引けたので、警察まで連れて行ってあげました。(幸いこれも数分で到着した)
警察にもiPhoneが届けられているなどはなく、遺失物届を出してやっと一息つけると思いきや、
その後も、自分のTwitterにログインできないというので、僕のTwitterを使って友人にヘルプのメッセージを送って連絡を取ったり、直接電話をかけたいと言われ使ってもいいか聞かれましたが、困っているのは分かったので全部いいよと答えました。
結局1時間ぐらい付き合いやっと彼女も一旦は踏ん切りがついたようで、ここでお別れしたのでした。
別に大したことをしたわけじゃないけど、「これでもし彼女が逆に誰かのiPhoneを拾ったら、売ったり盗んだりせずに、ちゃんと返そうという心を持ってくれるかな。そうなってくれるといいな」と思ってました。
彼女はなくした時のショックも、でも優しい人もいるんだなというのをダブルに味わったでしょうから。
もちろん何かワンチャンを狙ってるだとか、ナンパ目的とかそういうのは一切ありません。w
1週間後、自分に起こった事件
女の子の事件から約1週間後、ある日に妻と一緒にスーパーに出掛けました。と言っても家の近所のスーパーですが。
スーパーに行くとガラガラと引くカートがありますよね。
▼こういうのです。
このカートは便利なもので、手で持つところにフックがありそこに荷物が掛けられる仕様になっています。
買い物を終え、買った袋は僕が持ち、お店を出る時に妻がカートを返却しました。
その後、帰宅し小一時間が経過したところで僕は気付きました。
2人のスマホを入れていた紙袋をフックに掛けたまま、カートを返却してしまっていたことに…
そう、その時僕と妻のスマホを一緒に紙袋に入れており、スーパーで買い物をしている時はカートのフックにかけていたんです。
そして返却する時にその紙袋を取ることなくそのままスーパーを出てしまったというわけです。
iPhone2台が入っているので、ヤバいことはすぐに分かります。
とりあえずダッシュでスーパーへ駆け込みました。
返却したところにカートが一台も残っていません。
ということは、僕らが返却したはずのカートは誰かが使っているというわけです。
スーパーなので次はサービスカウンターに駆け込みました。
すると…
届いていました!
紙袋がそのままサービスセンターに落とし物のように届けられていたんです。
もちろん2台のiPhoneも無事に紙袋の中に入ったまま届けられていました。
本当にありがたいことでした。
自分がした行為は巡り巡って自分に返ってくる
僕がiPhonewをなくした女の子にしてあげたことは、iPhoneを貸してあげただけです。
結局その時は見つけることも出来なかったわけで、後日見つかったのかも分かりません。(多分見つからないでしょう)
別に何か見返りが欲しくてやったわけじゃないし、もし逆だったらせめてこうしてほしいだろうなと感じたことをやったまでです。
でも貸してあげた後、時間はかかったのに何となく僕の心は軽くなりました。
そして、焦ってる時にちゃんと対応してくれた人がいた(僕のこと)ことで、彼女がもし誰かが失くしたであろうiPhoneを見つけた!なんて時には、ちゃんと対応してあげようと思うんじゃないかということ。
僕に起こったことと言えば、僕自身がiPhoneを置き忘れてしまったものの、それが無事に届けられていたことです。
そこには誰かが届けてくれた事実があります。
たまたまという言葉で片づければそれまでですが、やっぱり自分がした行為は良いことも悪いことも全て自分に返ってくるものなんだなと。
それを身をもって体験しました。
そして僕にiPhoneを貸してと頼んできた女の子も、失くしたiPhoneが届けられてた僕も、その時のメチャクチャ焦る気持ちが分かっているので、今後逆の立場の状況に遭遇したとしても盗んだり売りさばいたりという気持ちは持たないはずです。
まぁ、もとから僕自身はそんな気持ちはないですが、彼女にもそんな風に思ってほしい。
そしてペイフォワードの映画のように、人の優しさや親切な心を受け取った時、してくれた人には返す機会がなかったとしても違う形で新たな人に伝えていこうという気になります。
こうやって人の優しさが拡がっていくと世界まで変わっていくんでしょうね。
まだ映画を見たことがないという人は、一度見てみると面白いですよ!
以上、iPhoneをなくした人の手助けをしたら、自分がなくした時に返ってきたって話しでした!
この優しさが拡がっていきますように☆★
素敵なお話をありがとうございました。
わざわざコメントありがとうございます。
こちらこそ、お読みいただきありがとうございました!