我が家の息子(以下:ニョロ助)は現在2歳5ヶ月。
スクスク成長してくれているのはありがたいかぎりですが、家ではなかなかのイヤイヤっぷりを発揮しています。
そんなイヤイヤ期はあっても、結局のところ素直で優しくてそれはそれは可愛くてたまりません。
といった感じで過ごしていたら、何の前触れもなく突然パパイヤ期なるものが訪れました。
「パパはイヤ」
「パパはダメ」
「パパはあっち(あっちいって)」
「ママとだけ」
などなど、僕を拒否する言葉のオンパレード。
リビングやソファに座ったところ隣に僕が座ろうとすると、無言で立ち去りママへの抱っこを求めたり。
今まで僕と楽しく入っていたお風呂も、急にママとしか入りたくないと拒否どころか完全な拒絶状態。
「嫌い」という言葉を家では発さないようにしていたので、なんとか「パパは嫌い」という言葉は出てこなかったのは救いですが、あまりの態度の変化にさすがに最初はノックアウトされてしまいました・・・。
次の日、ショックを抑えきれないままに仕事に出勤した僕のあまりの落胆振りを心配したのか、妻がいろいろ調べてくれて、2歳ぐらいの子どもには「パパイヤ期」なるものが存在することを知りました。
イヤイヤ期だけじゃなく、パパイヤ期なるものまで存在するとは・・・と、全く知らなかったのでそれはそれで衝撃でした。
ひとまず子どもの成長の証なのだろうということで、今は見守ることができていますが、ホントに最初はショックととまどいとやりきれない思いがあったのは事実です。
なので、同じような経験をするだろう人への参考と、将来自分自身がこの記事を見返したときに懐かしいなぁと思い出せるように、
- パパイヤ期が発症するまでの経緯と状況。
- そのとき思ったこと。
- パパイヤ期を乗り越えるためにやったこと。
- どう改善したか
などをまとめました。
全国の育児に奮闘しているパパさんやその状況に遭遇したママさんに、成長の過程の1つであることやまったくもって大丈夫であることが伝わるといいなと思います。
パパイヤ期が発症するまでの経緯と状況
僕はサラリーマンですが、帰宅は割と早く、毎日夕方の18時頃に帰ってきます。
残業は年に数回だけだし、飲み会や友達と夜に出かけることもしません。
なので、大体帰宅後18時頃から寝かしつけるまで(遅かったら23時ぐらいまで)は、ノンストップでニョロ助と遊んで過ごすという生活スタイルです。
- 仕事から帰ってきて即公園に遊びに行く(その間に妻が晩ご飯を作ってくれます)
- 公園から帰ってきて晩ご飯をみんなで食べる
- 晩ご飯を食べ終わったらリビングで遊ぶ(その間に妻が片付けをしてくれます)
- お風呂が沸いたら3人で入る
- しばしリビングでまた遊んで、妻とニョロ助と僕と3人で寝室に行って、夫婦一緒に寝かしつけ
- 寝た後からブログなどの仕事にとりかかる
といった感じ。
誤解がないように言っておくと、我が家の育児方針は、「子ども含めた家族で過ごす時間をたっぷりとること」をメインにしているので、妻は昼間はほとんど家事はしないことになっています。
その分、僕が帰ってきてからどちらかがニョロ助と遊び、どちらかが家事をするというスタイルをとっています。
子どもが小さいころは特に、家族の「一緒に過ごす時間の長さ」は非常に大事だと考えているため、このようなスタイルになりました。
なので、幸いにもニョロ助は僕のことを「夕方からはいつも家にいて、一緒に過ごすパパ」と認識してくれていると思います。
じゃあ、どんな感じでパパイヤ期が発症していったのかというと、恐らく体調不良でママに甘えたになった後からです。
どういうことかというと、パパイヤ期が発症する1週間ぐらい前、原因不明の高熱にやられました。
3日3晩、40度~41度の熱が出続けて、まったく動くことも出来ずご飯も食べられず、というほどにひどい高熱でした。
で、こういった小さい子どもの体調不良のときというのは、パパの無力さは激しく、とにもかくにもママを求めます。
抱っこしてあげようにもママが良いと言われ、熱をはかろうとしてもイヤと拒否され、とにかくママにべったりです。
高熱すぎて動けないのに、僕への拒否だけはかましてくるニョロ助。
とは言え、これは過去に何度か経験済みで調子が悪いときはママに甘えたいニョロ助だったので、あまり気にしてませんでした。
が、無事に体調も回復し、「さぁ、またたっぷり遊ぶぞ~」と意気込んでいると、最初の数日は普段通りのニョロ助だったものの、数日経ったある日突然変異のようにパパイヤ期が発症しました。
ホントに突然です。
どんな言葉をかけてもダメの一点張り。
今までOKだったものも全部ダメ。
抱っこはもちろん触れるのもダメ。
近くにいるだけでダメ。
と、完全シャットアウト。
僕の帰宅後の夜の公園遊びは、2人のお楽しみタイムだったのに、それも完全NGになりました。
こんな感じでなんの前触れもなく突然発症し、パパイヤ期に突入しました。
「パパはイヤ」「パパはダメ」という状況にやられて思ったこと
一言で言うならショックです。
もうそれ以外の言葉は見つからず、なんでこんな拒否られんの?と。
特に僕が隣に座ろうとすると、逃げるように妻のところにいって抱っこを求める姿を見て、もうショックすぎてたまりませんでした。(ひとしれずちょっと泣いた…)
自分自身、子どもが生まれて以来どちらかというとしっかり向き合って過ごしてきたという自負もあったので、ショックはなおさらだったかもしれません。
普段、僕が一瞬物を取りに自分の部屋に行ったりすると、ソッコーで「どこ行くの~(リビング戻ってきて~)」とダッシュで追いかけてくるニョロ助なのですが、この時は全く来る気配はありませんでした。
で、試しに妻に「今日はもう部屋で仕事するね」と言って部屋にこもってみたものの、もちろん来てくれません。
悲しくてちらっとリビングを見てみると、僕の存在はなくなってしまったのか?というぐらいに、自然に遊んでいる妻とニョロ助の姿がありました。
この時はまだパパイヤ期なるものの存在を認識していなかったときですが、どうなるかを見るために部屋にこもってしまうなんて大人気ないことをしてしまいました。
今思い返せば、1日の数時間と言えど、妻には迷惑かけたなぁ・・・というのがあります。
このやるせない気持ちをわかってほしいみたいな感情も、グルグルと僕の頭にはあったんだと思います。
パパイヤ期を乗り越えるためにやったこと
妻に聞くと「ううん、そんなことないよ」というのですが、パパイヤ期発症の次の日から、ニョロ助にいろいろと話しをしてくれたのかな?と思っています。
とりあえず僕は、子どものパパイヤ期を少しでも1秒でも早く解決できるように、とにかく平常心で普段と変わらない行動を心がけました。
そして、無理に言い聞かせない、ニョロ助のママ希望が出たらすかさず叶えて、僕は家事にいそしむ、というようにしました。
一番心がけたのは、育児を放棄しないことです。
何を言ってもイヤだと言われ、ママ大好きアピールをかまされ、やることなすこと全てを否定されると、「もうええわ!自分はいなくても一緒やし」ってなりたくなる気持ちは分からなくもないです。
正直、僕もそういう感情がゼロだったかというとそんなことはなく、パパイヤ期初日は出てしまいました。
自己犠牲というとおこがましくも、妻とニョロ助の喜ぶ顔が嬉しくて、自分のことなんてどうでもいいからやってきたという自負もあったので、もうええわ!って気分はなおさらだった気がします
恐らく、仕事が忙しいとかで帰宅が遅くて子どもとなかなか接することができていないパパさんは、こんな感じなのかなぁと思ったり。
「どうせ俺がいてもママママなるんやったら、帰っても帰らなくても一緒やしもうええわ」みたいな。
でも、ここで子どもや妻と向き合うことをやめてはいけません。
何かにつけて拒否られて、打ちのめされそうになりますが、まずは笑顔。
ニョロ助の希望のほとんどがママでも、それにあらがうことなく、笑って希望を叶えます。今までは自分だったのに、みたいに固執しません。
あとは、ニョロ助がママを求めている限り、僕はとにかく家事をしまくりました。
掃除も洗濯も料理は簡単なものだけだけど、全部僕です。
これも立派な育児に関わるところです。
そんな感じで過ごしてニョロ助とは一定の距離を保ちつつ、育児を放棄することなく少しでもパパOKのそぶりが垣間見えたら、全力で笑かしにいってました。
ほぼ「イヤ」で一蹴されましたが。
「子育てをしてあげている」という感情がでていたんじゃないかと反省した
最愛の息子に、自分の人格自体を否定されているかのように拒否をされ、相当めげました。
そんなんやったら自分は仕事をしてたらいいじゃないか、と楽な方に逃げたくもなりました。
が、1日寝て通勤しながらゆっくり考えてると、行きつく先は猛省でした。
なぜなら、今まで挙げてきた自分の気持ちや感情は、すべて「やってあげてるんだから」の上にしか成り立っていないものだったからです。
子どもは1人では生きていけないので親が育てるのは当然の義務としても、知らず知らずのうちに、自分が気付かないうちに、ニョロ助に対しても妻に対しても「子育てをしてあげている」、といった気持ちになってしまっていたんじゃないかということです。
ニョロ助に対しては「遊んであげている・楽しませてあげている・やりたいことをやらせてあげている」とか。
妻に対しても、「仕事もしてるのに育児もしている・休みの日には2人で出かけるので自分の時間をあげている」などです。
いつから僕は、子どもよりも妻よりも偉い人になってしまったのでしょう。
自覚はなかったので、反省させてもらうキッカケになったと言っても過言ではありません。
五体満足にうまれ、健康に育ってくれていれば何もいらない気持ちを思い出した
妻の妊娠が発覚したとき、飛び上がるほどに嬉しかったこと。
妻の体が無事に、お腹の中の小さな命が無事に育ってくれ!と毎日お願いしていたこと。
つわりがひどく、何度も何度も夜通し吐いている妻に対して、背中をさすってあげることしかできないもどかしさをかみしめながら、少しでもこのつわりの症状がおさまってくれ!と願っていたこと。
陣痛が来たからと連絡が入り、新幹線に飛び乗って病院に駆けつけ、出産に立ち会ってる間、とにかく母子ともに無事に、それ以外は何も求めないからとにかく無事に生まれてくれ!とお願いしていたこと。
オギャーと泣き声を聞いた瞬間、あまりの感動に初めて妻の前で泣いてしまったこと、無事に生まれてきてくれてありがとうと感謝の気持ちでいっぱいだったこと。
そんなことを思い出していました。
そう、とにかく五体満足で母子ともに無事に、そして健康に育ってくれることが最大の願いだったわけです。
そして、ニョロ助のおかげで僕は父親にならせてもらいました。
父親にならせてもらったおかげで、かけがえのない瞬間を何度も経験させてもらい、幸せな気持ちを毎日のように感じさせてもらっているわけです。
こうやって考えられたときに、パパイヤ期なんて子どもの成長の一過程なだけで本心で言っているものではないし、何も心配することはないと動じなくなりました。
とは言え、「パパイヤーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」と拒絶されると、一瞬凹むのは確かですけどね。w
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パパイヤ期を、自分の感情はもちろんのこと、子どもやパートナーに対することへの反省のキッカケにできる人は、強い気がします。
突然のパパイヤ期、原点に戻って反省すれば大丈夫|まとめ
突然のパパイヤ期、正直想像を超えるショックととまどいがありました。
が、一言で対処法と言うのであれば、子どもがうまれたころのことを思い出して、自分が何を考え、何を求めていたかを振り返れば、きっと穏やかに対処できるようになるんじゃないでしょうか。
まぁ、水のように穏やかに受け入れて受け流そう、といったところ。
なので、ちまたにあふれているパパイヤ期の参考にはならなかったかもしれません。
でも、きっと最後まで読んでくれた人の中の1人には、「あぁ、そうだった…」と喜びで溢れていたときのことを思い出せているようになってくれてたら嬉しいなと思い、自分の状況をまとめてみました。
なつかれたいから子育てしてるわけじゃないし、パパ大好きと言われるために育てているわけじゃありませんからね。(言われたら嬉しいけど)
さて、もうちょっとパパイヤ期はありそうですが、頑張ろうと思います。
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