どうもー!歴史的な建築物は大好きなNon太(@LoveWifeLives)です。
みなさん奈良少年刑務所って知ってますか?
その名前のとおり、少年(と言っても16歳~26歳ぐらいまでの人)で犯罪を犯した人たちが収容される刑務所です。
刑務所なんて立ち入れるわけがないしもちろん通常であれば入れませんが、この奈良少年刑務所に1年に1度だけ入ることが可能になる「奈良矯正展」というイベントが9月10日(土)11日(日)に開催されています。
そんなイベントに行ってきましたので、そのレポートをお届けします。
奈良矯正展が開催されている奈良少年刑務所について
奈良矯正展は奈良少年刑務所という刑務所の敷地内で開催されています。
先日、奈良少年刑務所についてこんな報道がされました。
参考⇒奈良少年刑務所をホテルに 明治の建築、民間を活用 法務省
明治時代に作られ今なお現存している最古の刑務所ですが、老朽化が進んでいることから2016年で受刑者の収容を停止し、今後は歴史的・文化的価値があるものとして保存を希望する声が多数あることから、ホテルなどに活用されていくと言われているものです。
明治時代に作られたとは思えないレンガ造りの建物がレトロな雰囲気を醸し出していて、一目見ただけでは刑務所とは思えません。
もう少し詳しいことは、2015年に行った時の記事で書いています。⇒年に一度しか開催されない「奈良矯正展」。奈良少年刑務所の敷地内にも入れてレアな体験をしてきました!
アクセス
奈良少年刑務所へ行くには、車・バス・徒歩とありますがやっぱり車が一番便利です。
駐車場が少ない等の意見もありますが、奈良矯正展が開催されている時は100台以上が駐車場出来るようになっているので、正直なところそんなに心配する必要はないと思います。(僕自身が行った時も、常時車の入れ替わりがあったので待ち時間なく駐車できました)
もし徒歩で向かおうと思っている場合は、近鉄奈良駅からがおすすめです。(JR奈良駅からは結構距離があるので大変かも…)
近鉄奈良駅からは距離にして約2kmほどなので徒歩で行くことも可能だと思います。
奈良矯正展2016はこんなイベント!
奈良矯正展がどんなイベントかと言うと、
普段は立ち入れない刑務所内に入ることが出来て、受刑者たちが作った家具や雑貨などを安く購入することが出来るイベント
です。
今年(2016年)で第26回目を迎える奈良矯正展ですが、1年に1度しかない上に刑務所内に入れるので非常に貴重なイベントと言えます。
駐車場完備
前述したように駐車場は完備されています。
正確に何台収容できるかは分かりませんが、100台以上は確実に可能だと思います。
▼Google Mapで見る駐車場スペース
上記画像の赤枠も青枠も駐車できる場所で、入口から入って緑色の線が車が一方通行で進める道順です。
一番奥の三角の赤いスペースは、入口から一番遠いところになるので結構空いてます。でも駐車した後、敷地内に入るためにかなり歩かないといけません。
なので、もし入口から入ってすぐの細長い赤い駐車スペースが空いていない場合は、青い駐車スペースに停めるのがおすすめです。
▼一方通行の始まりはこんな感じ
雑貨や家具がたくさん販売されている
奈良矯正展では、奈良少年刑務所に服役している人たちが作った家具や雑貨などが多数販売されています。
その一部はこちら。
▼ソファーなんかも売られています
まぁ…安いのかは分かりませんが、結構作りはしっかりしてました。
食べる系の屋台は少しだけ
たくさんはないものの、食べる系の屋台も少しだけあります。
▼フライドポテトやフランクフルト
まぁ、店員さんがおにぎり食べているのは置いといて…w
フランクフルト150円、フライドポテト(詰め放題)100円って良心的な値段ですよね!
▼植村牧場のアイスクリームやコーヒー牛乳
▼コロッケ屋さん
ガッツリ食べるお店があるわけじゃないですが、その他にもお好み焼きなども売られているので小腹を満たすことは出来ると思います!
施設内見学は絶対必見!
奈良矯正展の目玉と言っても過言ではない施設内見学。
刑務所内に立ち入れるだけでもレアな体験なのに、実際に作業している場所だったり独房の部屋の中を見学することが出来るんです。
見学可能時間が決まっているので、時間に合わせていくことをおすすめします。
9月11日の見学実施時間
- 10:00~11:30
- 12:30~13:30
上記時間内に受付を済ませれば見学が可能です。
また施設内は全て撮影禁止となっており、カメラを首から下げていることもNGとされますので、スマホ・カメラはカバンの中にしまって行くようにしましょう!
実際に奈良矯正展2016へ行ってきました!
奈良矯正展がどんなイベントか分かったところで、ここからは実際に行ってきたレポートです!
▼先程説明した青枠の駐車場に停めました
車を停めた後はぐるっと塀を回って、歩いて入口へと向かいます。
▼レンガ造りの塀が格好良い!
▼入口まであと少し
▼一応駐輪場もありますw
▼入口に到着です!
今年は「奈良矯正展」と黄色い横断幕がありませんでしたが、やっぱり入口の門構えは格好良いですね!
まずは腹ごしらえ!
到着したのが昼過ぎだったので早速腹ごしらえからしました。
▼フランクフルト
▼植村牧場のコーヒー牛乳
▼ミルクアイスキャンディ
▼コロッケ
お腹一杯にはなりませんが、小腹を満たすには十分です。ほぼお菓子みたいなものですが。。。
施設内見学へ!
僕が行った日は、10:00~11:30、12:30~14:00、14:30~15:30が施設内見学が出来る時間帯でした。
到着して小腹を満たしてのんびりしていると、施設内見学の時間になったので受付をしに行きます。
▼受付は入口入って一番右奥にある
▲ここを通ってさらに右の道の奥が受付です。
▼先の白いテントが受付
なぜか受付の紙が用意されており、名前の他に住所・性別・年齢を書かされます。w
施設内見学は写真撮影NGなので写真はありませんが、マジか?と思うようなことがたくさん見られました。
中でも僕が驚いたのは、受刑者が入る全ての部屋にテレビが設置されていたこと。
僕はたまらず聞きました。
職員の方の回答は、「社会へと復帰させるための施設なのに、一般的な生活も出来ない(テレビも見れない)となると精神に異常をきたしてしまう人がたくさんいるから」だと言われました。
僕たちが普段見られる民放チャンネルは全て見ることが出来るんだそうです。(21時までとのこと)
さらにもう一つ聞きました。
「まぁ…殺人とかですね」とのこと。
罪を犯してしまった事実に対してとやかく言うつもりはありませんし、犯罪者は何も許されない!みたいに言うつもりはありませんが…
世の中には一生懸命生きててもテレビも見ることが出来ない、満足にご飯が食べることも出来ない人たちがたくさんいる中で、なんかこの辺りの現実は少し考えさせられますよね。
施設を抜けた先は体育館になっていて、色々なものが展示されています。
▼職業訓練の様子
罪を反省して出所した後に仕事に就けるようにするための資格取得なども服役している間に取れるそうです。
▼ご飯の様子
ご飯も3食しっかり食べられるみたいです。
▼書道で書かれていた「自由」
自由を求めているんでしょうか…。自分がやったことが原因で自由じゃなくなっているはずなんですけどね。
歴史的な建造物という点でも刑務所の中を見ることが出来るという点でも、非常に面白い体験でしたが、その分めっちゃ考えさせられました。
これ以上この話題を続けると長くなってしまうので、現場からは以上にしておきます!w
奈良矯正展2016 / まとめ
今年で受刑者の収容を停止し、ホテルなどに変わっていくと言われている奈良少年刑務所。
刑務所としての機能は今年で終わりになるのは決まっているので、奈良矯正展が開催されるのも今年が最後となります。(別の形で開催されるかもしれませんが…)
施設内に立ち入ることが出来るレアな体験が無料で楽しめるイベントです。
その最後の日が9月11日(日)なので、ぜひお時間ある方は行ってみるといいと思いますよ!
何か重くなりましたが、一般的に見て普通に楽しめるイベントでした。