どうもNon太(@LoveWifeLives)です。
僕の知人にものすごい成功者がいます。(以下、Mさん)
Mさんはまだ40代ですが、すでにほぼ実社会は引退しているという、まさしくアーリーリタイヤを実現している人です。
19歳ぐらいで起業し、そこから数年前までの20数年はひたすら第一線で働いて会社を大きくしていきました。
会社を大きくすることが全てだったのに、売上が大きくなればなるほど税金が増え、社員の人数が増えれば増える程余計なトラブルも重なる。
そして会社がうまくいくサービスを考えたり画期的なものを考えだしても、少しすれば誰かが真似をして追随される。
もし自分だったり自分の会社がワンランク上に上がったと思っていても、すぐに同業者やライバルが同じ土俵に立ってくる。
「リアルビジネスっていうのはそういうものだよ」と言っていました。
そして、「だから会社は譲ることにして、自由にどこにいても稼げるビジネスを探した」と。まぁそのビジネスとは投資ですけど。
そんなMさんが、僕の今の状況を話していた時に一言、「今はなかなか稼げてないかもしれないけど、Non太の心は贅沢してると思うよ。お金のために嫌々会社に行ってる人は定期的なお金は入ってくるけど心が貧乏な人が多いからね。それに気付けて良かったね。」と。
そう言われてハッとした、そんなお話しです。
サラリーマンだった頃の話し
僕はサラリーマンだった頃いわゆるブラック企業に勤めていました。
細かい話しは割愛しますが、年間休日20日あれば良い方、月間勤務時間平均300~350時間、多くなると400時間を超える月もざらにありました。
このあたりの記事を読んでもらえると、何となくはわかると思います。
とまぁ、とにかく休みが少なく家にいる時間がものすごく少なかったんです。ホントに寝るためだけに帰る。いや、帰るのがしんどすぎて会社で寝る方が楽と思うことも多々ありましたね。
そんな環境なので我慢することは無数にあったんですが、それでも会社を辞めるという選択肢はなかなか選びませんでした。
その理由は?というと、色んな価値観がマヒしていたからというのは一番ですが、定期収入がなくなる恐怖があったというのも一因だと思っています。
家はもちろん賃貸、保険や年金や税金など生きているだけでお金がムチャクチャかかります。
僕は結婚して妻がいてパートで働いていてくれているため、僕が辞めたとしても収入がゼロになるわけではありません。
それでも毎月確実に出ていくお金がある以上、定期的にお金が入ってくることは大切で、それが途絶えるのが恐ろしかったんだと思います。
だから僕は辞めるという選択肢を取らずにずるずる働いていたんですね。
では、その時の心は?
とにかく荒んでました。
会社に行っては同僚や後輩と一緒になってグチを吐き、分かり合える人がいないとグチを吐き続ける日々。
心はいつも穏やかじゃないし、イライラと責任転嫁の心が支配するような、まさしく荒んでるという言葉が当てはまる状態でした。
では、その当時の妻との状況はというと、幸いケンカをすることはほとんどなく、ご飯を家で食べると分かった時は作り置きしてくれていたし(僕が帰るのは夜中なので妻は寝てる)、仲が悪いわけではありませんでした。
むしろ、時間がない中でもお互いに理解して生活していたと思います。
週に2、3日は絶対に帰るのが夜中の3時や4時になり、多い時では週5日が夜中だったので、会話どころかちゃんとお互いが起きた状態で顔を会わせることはかなり少なかったと思いますが。
あまり言葉にはしてこなかったですが、かなり淋しい思いをしていたんじゃないかと思います。
月に一度ぐらいの僕の休みには一緒に出かけたいと思ってるけど、僕が疲れているのもわかっているからなかなか言い出せない。
僕が休みの日は毎回そんな感情と闘っていたんだと思います。
そう考えると、妻にもメチャクチャ気を使わせてしまってたんだと反省…。
その限界を超えると妻も人間なので出かけたいと言ってきます。
僕もその気持ちは十分に分かるので、ボロボロの体にムチを打って一緒にデートに行ってました。
でも全然睡眠が取れてないので、歩いていてもすぐに疲れます。疲れがどんどん溜まるとイライラしやすくなります。
そこまでいってやっとハッと気付いて何とか気持ちが落ちないように持ちこたえますが、寝てない、しんどい、そこにさらに我慢が入ってくる。
こんな状況で1日を過ごし、今日が終わるとまた明日から何十連勤が始まるのか…、そう思うだけで地獄でした。
幸いなことに、妻に当たり散らすなどのことはありませんでしたが、常に仕事のことにとらわれて頭がいっぱいになっている状態。
これを「心の貧乏」と呼ばず何と言うのでしょうか。
仕事にも収入にも満たされず、妻とゆっくり過ごす時間もなく何も満たされないのに、毎月の給料がなくなることは不安で、だから辞めないという心理状態でした。
今の僕の話し
ブラック企業を退社してからというもの、僕の生活は劇的に変わりました。
朝起きて朝寝る生活が、ちゃんと朝起きて夜寝る生活に変わったのもそうですし、家の家事をたくさんこなすようになりました。
ご飯は今でもほとんど妻が作ってくれますが、僕の仕事の合間の気分転換を兼ねて食材の買い出しに一緒に行きますし、食後の洗い物をするのも僕だし、洗濯物も良くたたむようになりました。
今まで外で働いていたから全然気付けなかったけど、家事や炊事を文句も言わず当たり前にやってくれていたこと。そしてそれがこれほどまでにハードだったことにも気付きました。
そして特に今はブログを書いたり新しいサイトを作るなど、僕は家にこもって作業をしているので、妻がパートから帰ってくる時には僕が出迎えるようになっています。
会社を辞める前でも時間があえば夫婦の会話はありましたが、それ以上に増えたことはまぎれもない事実です。
仕事を辞める前から妻と話すことは楽しいとは思ってましたが、今まで以上にそんな気持ちを毎日感じながら生活出来るようになっています。
心の贅沢をし始めてますね。
人間関係に悩まなくなった
仕事を辞めて3ヶ月、今でもたまに孤独を感じることはありますが、人間関係で悩んだりイライラすることは皆無になりました。 自分が望む人以外と会っていないんだから、そりゃもちろんそうですよね。
でもこれが一番心に余裕を持つ方法かもしれません。
人が転職する理由としてやりがいや収入面など様々言われますが、人間関係は全く良好でその原因がゼロなのに転職するというのはほぼ聞いたことがないですし、人の心が荒れる要因にも人間関係というのは確実に絡んでいると思いますし。
人間関係に悩むことがなくなったのも、心にとって贅沢していることだと思います。
お金の不安は少しだけある
では、一切何も心配がないのかと言われると、やっぱりお金の心配はあります。
将来的なビジョンでは、ブログを書いたりWEB関係の仕事をしたり、平行して他のビジネスをやっていくことで収入を得られるだろうという予測は立ってますが、今すぐは余裕のあるほどの収入をまだ得られていません。
これからいつか子供が出来るであろうことや、現状のままが続くと貯金が少しずつ減ってしまうことは目に見えてます。
僕一人であれば問題ありませんが、結婚してる以上夫婦で考えていかないといけないので、当面の生活をしていくお金を妻に稼いでもらわないといけないかもしれないというところは、若干の不安や心配があります。
と言っても、ちゃんと話して妻は理解してくれていますが。
心の贅沢が一番良い
僕はまだ有り余るほどのお金を稼いだこともないですし、使いきれない程のお金というような経験をしたこともありません。
Mさんはよく言います。
「何でも一度経験したら良いよ。じゃないと、普通の感覚ではお金が全てじゃないというような言葉は理解できないから。」
「人生経験が乏しいと人間性も高まっていかないから、本当の幸せの意味が中々わからないよ。だから一度経験したら良い。」などなど。
そして、「経験だけは人に真似されたり盗まれることはないからね」と。
Mさんからすれば、僕はまだまだ人生経験も浅く知識も足りないでしょう。
そういった経験がまだまだ少ない僕は感覚的にしか言えませんが、お金よりなにより「心の贅沢」が一番いいですよ。
心の贅沢は家族がもたらしてくれるものです。
僕で言えば父親であり母親であり、兄弟そして一番は妻です。
お金はないよりも有り余る方が良いです。でも、僕が今感じているような心の贅沢は絶対にお金じゃ買えないものです。
ださい車よりカッコいい車の方がいいし、ボロボロの家に住むより綺麗な家に住みたいし、まずい肉より美味しい肉は食べたいです。
でも、今の心の贅沢が一生出来なくなるのが条件でそれらを手に入れられるなら、手に入らなくていいと言えるかどうかということ。僕はもちろん手に入らなくていいです。
お金を稼いでもどれだけ地位を築いても、このことを忘れなければ人格が歪んでいくことはないはずです。
そしてそれをいつの日か、このブログで証明していきたいと思っています。
あなたは心の貧乏になってませんか?
一度ゆっくり考えてみて、心にもっと贅沢させてあげましょう。
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