どうもブラック企業経験ありありのNon太(@LoveWifeLives)です。
社畜生活中は、月平均100~150時間、MAXで300時間(就業時間が400時間オーバーってやつ)を超えたことがあります。
信じる信じないはどちらでも良いですが、1週間が168時間しかないのに130時間ぐらいは起きて仕事をしてたことが今までの最高です。
もちろん全てサービス残業。1円も出ませんでした。
そんな労働環境でどっぷり社畜生活まっしぐらだったのに、うつ病を発症することもなくさらには結婚まで出来て、我ながら良く抜け出せたなと思います。
この経験から言わせてもらうと、こんな生活をしていたら絶対に穏やかな気持ちで過ごすことは出来ないということです。
まぁ当たり前なんですけど。
誰だって毎日焦燥感に駆られて落ち着かない日々よりも、落ち着いてのんびり穏やかな気持で暮らせる日々の方が良いと言うでしょう。
そのためには、まず追われない生活をしなければいけないよ!というお話しです。
残業代チェッカーで残業代を計算したら(辞めた直後に請求したと想定して期間は入力したけど)、まさかの800万越えをした僕がお話しします。
残業300時間って一体どんな世界なのか?
最近、繁忙期の残業は特例で100時間まで認めるとかなんとか言われてますが、確かにクリエイティブ系の仕事(デザインとか)、芸能関係(イベントとか)の仕事をしていると規定労働時間だけで対応することがどうしても無理なことがあります。
リリース(期限)が決まっているものに対して、どうしても間に合わせないといけないことがたくさんありますから。
僕もイベント関係の仕事だったので良く分かります。
じゃあ残業300時間働くって一体全体どんな世界なのか?
僕の経験をザッと話しておきます。
週6日は当然、週7日も常識
よもや月曜~土曜まで出勤するのはスタンダード、就業ルールみたいなもの。
しかもやっと休みの日曜日、と言ってもイベントが発生したら出勤がザラです。休日出勤という概念がないので普通出勤です。
そして土曜日の仕事が終わるのが朝の5時頃(夜勤ではない)だったので、そんな時は寝ずに行かなきゃなりません。
大体月の休みは2日前後あれば良い感じです。
これが2ヶ月続くと、マジでいつかぽっくり死ぬのでは?と思ってました。
1日の勤務は12時間がスタンダード
朝10時出社の会社でしたが、超早く帰れて22時。普通で23時~24時。
遅かったら終電なので、スタンダードな勤務時間が12時間ぐらいです。
レンタカーが会社に残っている日もあるので、その場合は終電時間を飛び越えて夜中の2時とか3時。
もはや苦行以外の何物でもないですよね。
そんな世界を想像できない人は、言いすぎやろー!って思うでしょう。でもホントにあるんですよね、こんな世界が。
家に帰って寝る以外に何も出来ない
唯一日曜日が休みになったとしても、帰ってくるのは日曜日に日付が変わった朝の5時とか。
一人暮らしだった時は、寝て起きたら夜になってることも何度もあります。
寝る以外はホントに何もしない、というより何も出来ない。
結婚する前に職場の近くで2年ほど一人暮らしをしていましたが、キッチンのシンクの蛇口は一度もひねったことがなく、気付けば排水溝の周りがほこりまみれになってました。
それぐらい何もしない、いや、疲れ果てて何も出来なくなってしまうんです。
人のことを考える余裕は微塵もない
毎日眠いししんどいし、社内にいる人もみんな似たような状況なので、思いやりの「お」の字を出せる人は一人もいません。出そうとする人さえいませんでしたが。
みんな自分で精一杯。
あわよくば自分が楽出来るなら、不正をしてでもそっちを選べー!って感じです。
これ以上続けると、ただのブラック企業で働いた自慢の度が過ぎるのでやめますが、とにかく残業300時間を超える生活はどす黒くてメチャクチャな日々になりますよ。
残業代が時給2,000円で出てたら(残業300時間で60万プラス)、少しは変わると思いますが、追われる生活を続ける限り心の余裕は手に入れられません。
毎日仕事に追われるだけの中に人生は見出せなかった
「自分の人生って一体何なんだろう」
生きている中で、「人生って何やねん?」と一度は疑問に思い自問自答する人も多いはずです。
でも正解なんて見つからないし、忙しい日々に忙殺されて深く考える暇さえありません。
当時の僕はと言うと、頭の中にあるスペースが100だとしたら、90は仕事、10がそれ以外といった状況。
人間生きているだけでご飯も食べなきゃいけないし寝ないといけないし、服も洗濯しなきゃ外に出られないし部屋も掃除しないとゴミ屋敷にまっしぐらです。
仕事も飲食も睡眠も掃除も、全て1つのタスクと考えたら、1つのタスクだけで頭の中の90%を占めてしまう。
もはや【人生=仕事】という環境にいます。
でも、心の中は【人生≠仕事】と思っているので、その差が埋められなくて悩みもだえる。
そして当時はこういうことに気付くほど考える余裕がないので、ただ「俺の人生仕事しかしてへんやん…」と思うだけで、「人生って何やねん」という答えのない疑問を抱きつつも毎日が過ぎ去っていくだけなんです。
これは今だから言える事。
自分が今携わっている仕事は天職だ!と思える人なら、この仕事を通して…といった風に人生とは何なのかを見つけられるのかもしれませんが、僕は仕事からは全く見出せませんでした。
仕事をやめてもお金がないと追われる生活になる
良くブラック企業に勤めて苦しむなら、さっさと辞めて転職すれば良い!と言われます。
確かに精神がむしばまれるくらいなら、辞めて養生した方が断然良いと思います。
ブラック企業から抜け出せば、とりあえずの追われる身からは脱出です。
しかし、貯金もない、転職活動もしてない、自分のビジネスも持っていない、収入の入る見込みはないなど、無計画に辞めるだけだと実はかなりきついです。
去年の僕自身がそうで、かなりやばかったですから。
- 貯金はゼロじゃないけどそこまであるわけじゃないし、あまり使いたくはない。
- 転職活動はゼロで辞めた。
- 自分のビジネスは何もない(ブログで稼ごうとしてたけど稼げない)
- 収入の入る見込みはない。
退職してからの保険料や税金関係の切替手続きをしたところ、収入が入ってこなくなるどころか、今までの倍以上に支払額が増えました。
収入がゼロになったのに、(家賃なども含めて)生きてるだけで支払う額が毎月20万とかに膨れ上がったわけです。
収入が入ってくる見込みがないのに貯金だけはものすごい勢いでなくなっていくので、もう気が気じゃありません。
人間こういう心理状況になってしまうと、メチャクチャ心が狭くなってしまう。
節約は大切だしやるべきだと思いますが、「お金はあるけど倹約を心がける」のと、「お金がないからとにかく極力使わないようにする」という節約の仕方では全く違いますよね。
もちろん当時の僕は後者でした。
お金がなくなる恐怖は体験しないと分からないでしょうが、その恐怖に追われると穏やかな気持ちとは真逆の方向に進んでしまいます。
「年収800万円で自分の時間ゼロの激務の仕事」よりも、「年収400万円で自分の時間が持てるゆとりある仕事」の方が全てにおいて幸せ
これは個人の価値観ですが、色々体験して思ったことです。
僕の前の会社の取引先の人で、32歳で年収800万円の人がいます。
まぁ年収としては全然悪くないですよね。400万でも全然悪くない方だと思いますが。w
でも働いている環境は過去の僕と同じです。
そんな彼に、僕がちょっとした税金や保険の話しをすると、「所得税?住民税?保険?確定申告?えっ?えっ?全く分からん!」に始まり、挙句「知らんでも生きていける!」って言ってました。
会社員を続けられる限りは知らなくても生きていけます。
その彼はとりあえずお金で解決しようとします。
時間がないから全てご飯は外食だとか、歩くのがしんどいから全てタクシーだとか。
これが悪いわけじゃありませんが、忙しくなければしないこと、もしくはする必要のないことをしまくっているんです。
僕はブラック企業をやめて、時間に追われなくなったと思ったら、次はお金がなくなる恐怖に追われました。
時間だけは作り出せるようになったので(無職でブログ書いてただけだから)、何とかしてお金を残す方法を探しまくりました。
とりあえず簡単には稼げなかったので、今あるお金を減らさない方法を探していました。
すると、いつしか税金についてかなり詳しくなり、弁護士や税理士になれる程じゃありませんが、素人の中ではかなり詳しい方になったと思います。
そしてその知識を自分まとめとしてブログに書いたら、それがメチャクチャ読まれてお金もちょこっと稼げるようになりました。
年収800万円の彼は、仕事で頭の中の100の内の90を使ってしまっているので、残りの10は生きるためのこと(ただ寝る・ただ食べるなど)にしか目を向けることが出来ません。
スーパーマンじゃないので仕方がないと思います。
勉強する時間やゆっくり物事を考える時間、そういったものに時間は割けません。
そして多忙すぎるがゆえムダな出費も多く、税金もたくさん取られるがままの状態です。
僕の年収はさておき、今はそれなりに時間に融通が利くようになって、たくさんのことを考えることが出来る余裕があります。
仕事は正直頭の中の100の内10ぐらい。
それ以外に90を使えるわけなので、色んな勉強が出来るし、色んなことを深く考えられるし、結果としてとりあえずお金が減り続ける恐怖からも脱出出来たと思っています。
そこで気付いたのは、何も出来ない多忙な年収800万としっかり知識を持って法律や税金も知ってて時間も使える年収400万円だったら、手元に残るお金という点ではそこまで変わらないということです。
追われない生活をしてたら、そういう視点も持てるようになりました。
自分の人生とは?が見出せた
追われなくなって一番最高だったのはこれです。
「自分の人生って何やねん」って深く考えられなくとも、ずっとずっとずーっと漠然と思ってましたが、仕事を辞めて考えられるようになって気付けました。
まだお金に追われてやばいー!となってた時でしたが、時間はあったので気付けたんです。
それは、僕にとっては妻で、家族で、大きく言うとヒトであり自分の心です。
仕事を辞めて数ヶ月が経った頃、お金がなくてヤバいヤバいと思っていた頃、何度も前の会社の繋がりで色んな会社から声をかけてもらいました。
しかも以前よりもお金の面でも好待遇を用意してくれて。それこそ年収700万、800万スタート。プロデューサーになれば1,000万超えるよ、と。
でも僕は戻りませんでした。
もう一生こんな好待遇のスタートは来ないだろうと一瞬頭をよぎりましたが、また同じ境遇に戻ることは目に見えており、家族はもとい妻と過ごせる時間をなくしてまで稼ぐことに意味を見いだせなかったので断りました。
ちなみに1年以上が過ぎた今でも、まだ誘いが来ます。w
僕はお金を稼ぎたくてブログを始めました。でもテーマはなぜか夫婦のことでスタートしました。
その頃から夫婦関係において色んなことを発信したかったというのはありますが、最終的になるべくして僕はこのテーマを選んでいたのかなと今は思います。
自分の人生って何?と聞かれ、
- 妻と過ごす時間であり
- 家族で過ごす時間であり
- その幸せをかみしめることであり
- そんな想いを持って人に接することであり
- そしてその先にたくさんの人に色んな想いを伝えていくこと
もうこれだけです。
と言えて、それに気付けた僕は幸せなんだろうなと思います。
そして追われた生活をしたままでは、到底気付けなかったことなんだとも感じています。
追われない生活をすること / まとめ
あくまで一個人の価値観のお話しかもしれません。
でも「穏やかに生きること」って大事だと思うんです。
人生は疑問と探求の連続です。
物心が付いた頃から色んなことを疑問に思い、自分に問いかけ、そして見つけていきます。
でも、心に余裕がなければ疑問は抱けたとしても探求する時間がありません。
そして探求することを諦めると、解決する必要がないと思い、疑問に思うこともしなくなります。
僕は常に実体験をベースにした話しなだけで、科学的根拠や心理学に基づいたことは一つもありませんが、自分が実際に感じたこと・思ったことなので、同じように感じている人もいるはずです。
僕はこれからも穏やかに生きたいので、追われない生活を維持出来るように、たくさん疑問と探求を繰り返して人生を歩いて行こうと思います。
毎日多忙で心を無くしていると感じた人がいるなら、少し立ち止まって努力の方向性を正していくことも必要かもしれませんね。
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