どうも~リーマンブロガー兼中長期株トレーダーのNon太(@LoveWifeLives)です。
大層に言いましたが、サラリーマンをしながらブログを書いて、短期トレードは基本的にしない中長期投資の株取引をしているというだけです。
カタカナを多くすると、響きが良く聞こえますね。w
さて、
- 継続は力なり
という言葉があったり、
- 千里の道も一歩から
- 石の上にも三年
など、結果を出すためには継続することが大切だ!と説明したようなことわざが、世の中にはたくさんあります。
ブログ界隈や株の世界ではまだまだ低いレベルで足下にも及ばないかもしれませんが、振り返ってみると始めた頃に比べれば見違えるほどに上達したと言い切れる自分がいます。
結果的にブログは500記事以上書いてきているし、株取引だってほぼ毎日チャートを眺めて検証する作業を数年続けているわけですから。
めげずに継続したからこその賜物の一つと言えばそうかもしれませんが、とにかく何事においても行動する上で継続することは大切だと言われるわけです。
「継続することが大切であること」は誰でも知っている事実ですが、果たして「どうして大切なのか?」に気付いている人はどれほどいるんだろうと思いました。
なので今回は、実体験から得た自分なりの答えとして、どうして継続することが大切なのか?について考えてみたいと思います。
人が人に伝える「継続すればうまくいく」は結果論として捉えられてしまう
これはある2人のたとえ話です。
弁護士になりたいと思ったAさんがいました。
Aさんは学生時代から勉強に明け暮れ、来る日も来る日も勉強ばかりしていました。
そして大学を卒業するという時でも、弁護士になるための試験に受からなかったため、資格がなくても働ける弁護士事務所のサポート業務の仕事に就きながら、弁護士になるための勉強を続けることにしました。
それから毎年試験を受けるものの、なかなか合格できません。
でもAさんは諦めませんでした。
ふてくされず、逃げずに勉強を続けました。
そして10年後、念願かなってやっと試験に合格し弁護士としてデビューすることが出来ました。
Aさんはきっと、「継続すれば必ずいつかうまくいく!」、「諦めなければ絶対に大丈夫!」と、心から自信を持って言えることでしょう。
そして掲げた目標を目指して頑張っている人に、「継続することは大切だよ!」と伝えたとすると、その人もAさんの結果を見て納得するはずです。
では、こんな人の場合はどうでしょうか。
同じように弁護士になりたいと思ったBさんがいました。
Bさんもひたすら勉強に明け暮れる日々を続けているのに、試験に合格しない辛い日々が続きます。
10年が経ち、20年が経ち、それでも勉強は続けているにも関わらず、試験に合格することが出来ず弁護士の資格を取ることが出来ません。
気付けば年齢は50を超え、誰もが「もう諦めたら?」と言いつつも諦めませんでした。
諦めなければきっといつか叶うはずだ!
そう信じて勉強を続けました。
やがて年齢は60を超えても、Bさんは合格出来ませんでした。
そして彼は気付きます。年々勉強しているにも関わらず、記憶が定着しなくなっていることに。
さらには覚えることよりも忘れることが増えてしまっていることに。
老化が始まってしまいました。
それでも諦めずに弁護士を目指したものの、試験に受かることなく年金生活へと変わっていき、ついには資格取得は出来ませんでした。
Bさんが前向きな思考の人であれば、「継続出来たことに意味がある!」、なんて思えるかもしれません。
でも卑屈な意見が出てしまうなら、
「継続するだけで物事がうまくいくなら、世の中の人はみんなうまくいくよ!」
「報われない努力はたくさんある。俺は50年勉強を続けたが、試験に受かることさえ出来なかった。継続すればうまくいくなんて夢物語だよ」
なんて言うかもしれません。
そして目標に向かって頑張っている人に、Bさんが「継続は力になるから頑張れ!」と声を掛けたとしても…
「いやいやいや、継続して頑張るだけじゃあかんやん!」と言われるのがオチですよね。
というように、人が人に「継続することは大切だ」と伝えたとしても、言葉だけを聞いてしまうと、言った人の結果だけを見て内容が判断されてしまうわけです。
この例で言えば、Aさんに言われたらそうだと思えますが、Bさんに言われても「いや…継続するだけじゃダメやん」と思ってしまうでしょう。
とは言え、ブログにしても株にしても、どんな仕事でも、雰囲気だけを感じ取ってうまくこなしてしまう天才肌を除いて、結果を出している人は膨大な時間を投資し、試行錯誤をしたからこそ得られた結果だと思っています。
だからこそ、「継続は大切だ」と言いたくなるのも当然なわけです。自分自身が経験して通ってきた道ですから。
でもその人の結果だけを見て言葉を受け取ってしまうと、漠然とした感覚でしか感じられません。
そしてこういう話をすると決まって出てくるのは、「継続出来ればうまくいく!継続しててもうまくいかない人は、間違った方向に進んでいるからだよ」という言葉です。
「間違った方向に進んでいては目的地に着けない」は言った人に関係なく理解できる
地図もネットも何も情報がない時代だったとして、日本からアメリカまで手漕ぎボートで行きたい!と思った人がいたとします。
その人は海を漕ぎ続ければ必ずいつかアメリカに行くことが出来る!と信じて疑いません。
ついに彼は海へ出ました。
そして南方向に向かって手漕ぎボートを漕ぎ続けました。
来る日も来る日も海を南方向に向かって漕ぎ続けます。
…これではアメリカには一生たどり着けませんよね。
日本からアメリカでは、東に向かってボートを漕がないといけないですから。w
間違った方向に努力を続けても、目標は達成できないという例はこういうことです。
弁護士の資格を取ろうと思っているのに、医療の勉強をしていても一生資格は取れないでしょうから。(極端な例ですがw)
この言葉は誰が聞いても、そりゃそうだろと納得出来ると思います。
ブログと継続の話を当てはめてみる
では、ここでブログの話しにしてみます。
ブログでPVを上げたい、収益を上げたいと思っている人は、1日で結果が出るとは思ってなくて継続していく必要があると頭では理解しているはずです。
なぜならブログで結果を出してる多くの人が、「泥臭くとも継続してやることが結果を出す方法だ!」みたいに言っているし、体験談としてもよく聞くからです。
でも、まだ目に見えて分かるような結果(PVだとか収益だとかは人それぞれ)を得られていない道半ばにいる人は、その行動や前進が目的地に向かっているのか向かっていないのかが分かりません。
「継続することが大切だ!」という意味を、言葉と言ってくれた人の結果だけで捉えてしまっているので、「継続していればいつか何かがあるはずだ!」という感覚のもと、その言葉を胸に進んでいくしかないわけです。
▼この議論は精神論っぽく例えられますが、良く言われているのはこういう表現ですね。(ツイッターから引用させて頂きます)
諦めるってこーゆうことかっ
もったいねーな pic.twitter.com/q57XXzFtGV— あお (@Dy_Bluecat) 2013年9月23日
上記の画像は、上の人はダイヤモンドを探し当てるために掘っている最中の人、下の人はダイヤモンドを見つけるために頑張ったけど、道半ばで諦めた人を表している絵です。
下の人は、「ここまで頑張ったけど、もう駄目だ…」と諦めてしまったわけですが、あと一歩を頑張っていればダイヤモンドにたどり着いていたのに、というのを表現しています。
決して、ハゲ頭に毛を生やすためにダイヤモンドを探しに行ったとかではありません。
これをブログで当てはめると、
「いつまで頑張ればPVが上がるか収益が上がるかなんて分からない、でも諦めた時はこのダイヤモンドの絵のようにあと一歩のところだったかもしれない。」
「だから諦めちゃダメだ!」
「だから継続し続けることが大切だ!」
と言われるわけです。
ブログで言われている「継続することが大切」の解説は、ここで終わることも多いですよね。
でも何となく、言ってることはそうなんだけど…まだ漠然としていると僕は感じてしまいます。
ゴールがどこかは分からないけど、ひたすらこの道を真っ直ぐ走り続ければいつかゴールに着くから!とだけ言われたとしても、頭では分かっちゃいるけど頑張り続けられないのが人間です。
どうして継続することが大切なのか
例えばの話、初対面で出会った人がセミロングの髪の長さの人だった場合、その人が今日髪を切った人なのか、それとも普段からその髪の長さの人なのかを判別できるでしょうか?
恐らく出来ないはずです。
では、毎日仕事場で顔を合わせて髪の長さがロングだった人が、休み明けに会った時にセミロングの髪の長さになっていればどうでしょうか。
それが数センチだけだったら分からないかもしれませんが、腰まであった髪が肩に触れるか触れないかぐらいまでに短くなっていたら、大体は気付けるはずです。
それでも気付かない人は大勢いますが…。
なぜこの話をしたかというと、継続的に「見る」・「知る」という行動を取っていなければ、人は変化に決して気付くことが出来ない、ということをお話ししたかったから。
変化する前と変化した後を見ないと、変わったかどうかは誰にも分かりませんよね。
もしこの話がピンと来ないというなら、こんな経験なら誰にも一度や二度はあるはずです。
同じ職場にいる同僚に、「あれっ今日顔色悪くない?体調悪いの?」なんて言ったことがあったり、
いつも30分で作業を仕上げてくる人が1時間経ってもまだ仕上げてこなかった時に、言葉にしなくても「あれ?どうしたのかな?」と違和感を感じたり心配したりといった経験が。
これは毎日顔を合わせて、(意識するでもなく)同僚の普段の顔色を見ているから、体調が悪そうな顔をしていることに気付くわけです。
そして、「いつも30分で仕上げてくる人」と知っているから、「1時間経っても仕上がらないこと」に違和感を感じられるわけです。
僕が思っている、「どうして継続することが大切なのか」を明確に出来る答えはこれです。
どうして継続してやることが大切なのか?と聞かれた時に答えることは、
初心者や経験が浅い人では到底気付けない小さな変化やクセや状況を、自分自身も気付かない内に察知できるようになるから
です。
「自分自身でも気付かない内に」というのがポイントです。
株で当てはめると物凄く分かりやすい
せっかく冒頭に株取引をやっていると話したので、株の話しで当てはめてみます。
僕はトレーダーと呼ばれる程に、専業で株の取引をしているわけではありません。でも、年間収支で見るとプラスになっています。
売買する時は短期という数時間や1日限定の売買ではなく、中期(数日~数週間)や長期(数ヶ月)で取引をします。
中長期のメリットは毎日チャートを見なくて良いからなんて言われることがありますが、僕の場合時間があるなしに関わらず、仕事を終えて帰ってきてからその日の相場のチャートはほぼ毎日見ます。
そして検証します。
短ければ数分で終わることもありますが…。
これは毎日行っているので継続していることに当てはまりますね。
毎日チャートを眺めて検証していると、ある時にふと気付くことがあります。
例えば、
- 個々の銘柄のクセが分かるようになる
- 株価が騰がるだろうと思う時のチャートが、違う銘柄なのに似ていることに気付き始める
といったことです。
間違った方向に行かないように学び、そこからは独学。
毎日チャートを見ていると、ある銘柄がある日ドーンと急騰(株価が跳ね上がる)するのを幾度となく目にします。
この時はたまにこういうことが起こる銘柄があるんだなというぐらいです。
でもドーンと跳ね上がったので、その後がどうなっていくのかを調べたくなりました。
なので次の日からどのような動きになるのか、その銘柄を毎日チェックするようにしたんです。
すると、その銘柄は1日だけドバーッと騰がって翌日には定位置に戻ってきていることが分かりました。
さらに数ヶ月が経った時、またその銘柄がドーンと急騰した日があったので翌日以降の動きを見ていると、次の日には定位置に戻っていました。
と言うように、その銘柄は前触れなく(ホントは前触れを予測してますが)急にドーンと騰がることがあるけど、そのまま騰がっていく銘柄じゃないことに気付き始めるんです。(例外はたくさんあります)
こうやって毎日チャートを見て、仮説を立てて検証して結果を確認していたからこそ、急騰する銘柄があることに気付けたわけです。
そして、毎日チャートを見ていたからこそ銘柄のクセを知ることが出来たわけです。
すると、その銘柄がドーンと急騰した1日目の波に乗れなかった場合は、「2日目からは絶対に参加しない」ということを自然と自分のルールに出来ていくわけです。
継続することの重要性は、こういったところで気付かない内に発揮されていきます。
もしちょこっと株をやってみようと始めた頃にドーンと跳ね上がる銘柄を見たら、「もしかして明日も少しぐらいは騰がるんじゃないか?」なんて考えが出たりします。
経験がないので比較も出来なければ、その銘柄のクセも分かりません。
だから、勝手な自分の雰囲気と勘だけでやってしまうわけです。
もちろんその通りに翌日も騰がることがありますが、そんな運と勘だけに任せてやり続けるのは怖すぎますよね。
明日には東京に着かないと行けないけど、感覚だけを頼りに車で行く!なんて人はいないはずですから、それと同じことです。
こういった小さな変化や小さなクセに気付けるようになるためには、どうしても継続して行う必要があるというわけです。
これこそが僕が身に染みて感じている、どうして継続する必要があるのか?の答えでもあります。
小さな変化に気付けるようになると、方向修正がしやすくなる / まとめ
物事を継続して行う事で、小さな変化や小さなクセに気付くことが出来るようになります。
では、どうしてそんな小さなことに気付いた方がいいのか。ひいては気付かないといけないのか。
最初であれば、習うより慣れろ!という言葉があるように、ひたすら実践してエネルギーのあふれるままに突き進む方が良いと言えるでしょう。
その頃であれば、小さなミスや失敗を凌駕出来るほどのエネルギーもあるでしょうし、パワーがありあまってどんどん進んでいけるからです。
でも全速力で永遠には走れないのと同じように、ありったけの全快パワーで物事に取り組み続けることも出来ません。
いつかヘタってしまいます。
そんな時、継続の力が発揮されると、「普段とほんの少し違うだけ」のようなことにも気付きやすくなります。
「あれっ?同じ時間をかけてやっているはずなのに、少し効率が悪くなっているんじゃ…?」みたいに。
そういった時に初めて、人は物事に対して深く考えるわけです。
だから小さな事にも気付けるようになった方が良いんです。
- このまま同じように進んでもいいんだろうか?
- もっと実はうまい方法があるんじゃないか?
- こうやれば実はメチャクチャ効率があがるじゃないか!
などなど
こんな風にして小さな違いに気付けるようになると、考えをめぐらすことで良い方向に方向修正が出来る機会が増えていくというわけです。
この考え方は、ビジネスだけじゃなく人間関係でも夫婦関係でも、どんな時にも使うことが出来ますよ。
まずは間違った方向ではないことだけは確かめながら進まないといけませんが、継続したからこそ見える景色があります。
僕はブログも株も、まだまだ継続していこうと思います。
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