とある申請でパスポートが必要になり、過去に作ったものを引っ張り出してくると、いつの間にか期限が切れてしまってました。
慌てて作成しようとするも、必要な書類があったり、申請書に記入が必要だったり、窓口で提出しなきゃだったりと、色々調べないとわからないことだらけだったので、今後の備忘録としてパスポートの作り方の手順をまとめておきたいと思います。
これから作ろうとしている人も参考にしてください。
パスポート作成までのおおまかな流れ
パスポートを発行するまでのおおまかな手順は以下の通りです。
- 必要書類を揃える(写真も1枚必要)
- 申請書を作成する
- 提出する
- 受け取りに行く
基本的に本人が申請し受け取りに行く前提で話しは進めます。
ですが、平日昼間は働いていてどうしても窓口への提出が行けないという人もいると思うので、その場合の代理人提出についても提出の項目でまとめています。
パスポートの作成手順
必要書類を揃える(写真も1枚必要)
まずは作成のために必要な書類の準備からです。
パスポートの作成時に必要な書類はと言うと、戸籍謄本(戸籍抄本)です。
戸籍謄本は、その戸籍に入っている全員の事項が写されたもの。
戸籍抄本は、一個人の事項のみが写されたものです。
現在は、戸籍謄本を戸籍全部事項証明書、戸籍抄本を戸籍個人事項証明書となっている自治体も多いですが、呼び方が違うだけで一緒の書類です。
パスポートの作成には、謄本でも抄本でもどちらでもOKです。
では、戸籍謄本(戸籍抄本)がどこで取得できるかというと、本籍を置いている市区町村の役場で申請することが基本です。
とは言え、平日昼間に働いている人間が、本籍の置かれた街に戸籍謄本を取りに行くなんて、有休を取ったり仕事を休まない限り到底無理な話です。
僕の場合で言うと、大阪に住民票を置いて、本籍は別の県に置いており、平日は夕方まで仕事なので絶対に無理でした。
じゃあどうすればいいのかと調べた限り、以下の2つの方法でやるのがスマートです。
- 親に依頼して取得してもらう
- コンビニで取得する
以下、2つの方法についてもまとめました。
親に依頼
結婚しているかしていないかで状況は変わりますが、基本親の実家の住所を本籍にしている人は多いと思います。
もし結婚していない、特別何も変更していない場合は、親の戸籍の中に入っているはずなので、親の実家が本籍になっているはずです。(100%ではないので自分で確認してください)
親の実家が本籍になっているなら、一番手っ取り早いのは、そのまま親に申請しに行って取得し、自宅まで郵送なりで受け取る方法です。
僕はこれで戸籍謄本を取得しています。
もし結婚した場合、親の戸籍から独立し、自分と配偶者で新たに夫婦の戸籍を新設することになるので注意が必要です。
僕はこのことを知らず、親に戸籍謄本を取ってきてくれ~と頼んだところ、親の戸籍から僕自身が除籍になっていたんです。
本籍を移した記憶もないし、婚姻届けを提出する時に本籍は実家の住所にしたはずだし…除籍ってどういうこと?
と思っていたら、そういうからくりでした。
親は直系親族になるので、特に委任状なども必要なく、僕の戸籍を申請することが可能です。
そもそも、親が僕の戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)がほしいと伝えていれば、スムーズだったかもしれませんが、親は(僕が親の戸籍に入っていると思ってたので)自分自身の戸籍謄本がほしいと役所に言っていために、こういう事態になりました。
コンビニで取得する
本籍の置かれた街に行くことも無理、親に依頼することも無理、という場合は、コンビニで取得する方法があります。
ですが、これにはマイナンバーカード(通知カードは不可)が必要で、さらにコンビニで取得するための申請も必要になります。
そして、そもそも本籍を置いている街がコンビニ交付サービスに対応している自治体かどうか、が重要です。
まずは交付サービスに対応しているかどうか確認
サービスに対応しているかどうかは、以下のページで確認が可能です。
ここで市区町村を入れて調べて対応か非対応かを確認します。
幸い、僕の本籍のある街は対応していました。
対応していなければ諦めましょう。
本籍地への利用登録申請をする
本籍地の自治体がサービス対応だと分かったら、次は利用登録申請が必要になりますが、この申請にはマイナンバーカードも必要です。
通知カードでは出来ません。
これもこちらのページ(戸籍証明書交付の利用登録申請サイト)から申請が出来ますが、WEB上で行う場合は、マイナンバーカードを読み込むカードリーダーが必要になります。(登録までにハードルがどんどん高くなる…)
僕はカードリーダーを持っていないのでどうしようかと思っていたら、コンビニのマルチコピー機からも申請が出来るようになっていました。
登録手順についてはここでは割愛しますが、コンビニのマルチコピー機で「行政サービス」(セブンイレブンの場合)を選択すれば、登録申請をすることが可能です。
▼セブンイレブンのマルチコピー機の画面
昼間に働いている身としては、役所へ申請しに行くのはかなり難易度が高いので、こういったコンビニでの取得等を駆使するなど、何とかして戸籍謄本もしくは戸籍抄本を取得しましょう。
ちなみに、コンビニで申請する場合、即時申請は出来ず登録が完了するまでに数営業日かかることになります。
規格の写真も1枚準備
パスポートに必要な規格サイズは縦45mm×横35mmの写真です。
僕は街中にある証明写真で撮影し、現像されたものをそのまま持っていきました。
写真は規格のサイズに切り抜かなくても、現像されたものを持参するだけで、窓口で切り抜いてくれますよ!
▼切り抜かれた証明写真
申請書を作成する
書類が入手出来たら、次は申請書の作成です。
パスポートを作成するにあたっての申請書は、各都道府県のパスポートセンター、もしくは市町村にあるパスポート窓口で用紙を入手することが出来ます。
必要書類を持ってパスポートセンターに行き、そこで申請書に記入するというのでもOKです。
が、正直窓口に行ったところで手書きするのはしんどいですよね。
そういう場合におすすめの、ダウンロード申請書というWEB上で入力しPDFで出力できるサービスがあります。
僕は今回これを使って申請書は作成しました。
上記のリンクから、あとはページに沿って必要事項を入力していけば、PDFで出力が出来るようになります。
あとはそれを印刷し、署名欄に自分で署名すれば申請書の完成です。
窓口へ提出する
必要書類(戸籍謄本)を取得し、申請書の作成が終わったら、次は窓口に提出です。
僕はパスポートセンターに提出に行きました。
ここでの流れとしては、申請書提出⇒引換書の発行待機⇒引換書受取という感じです。
提出と受取だけなら数分で終わる手続きですが、引換書を発行してもらうのに1時間近くかかりました。
▼まずは申請書の提出です。
もし申請書を事前に作成していない場合は、パスポートセンターに行ってから記入作成することも可能です。
申請書の他、戸籍謄本や写真、免許証などを確認し、問題なければ整理券が発行されます。
後は、番号が呼ばれるのを待ちます。
▼待機中
約1時間待った後、やっと自分の整理券番号が呼ばれました。
▼手続中。
カウンターでサインをしたり質問に答えたりして、問題なければ引換書を発行してもらえます。
▼引換書
パスポートは即時発行が不可で、提出から発行まで5営業日かかりました。(市町村によっては、日数に変動あるかもしれません)
引換書には引換予定日が書かれているので、その日付以降に取りに行くことになります。
自分が行けないので代理人に申請書の提出に行ってもらう場合
昼間は仕事で全く行けないという場合、代理人に頼んで申請書の提出を依頼することが出来ます。
もしダウンロード申請書で書類を作成していた場合は、裏面に記載されている「申請書類等提出委任申出書」という欄があるので、そこに記入しておけば代理人の提出が可能です。
▼申請書類等提出委任申出書
代理人の提出だったとしても、本人が直接行った場合と同様の提出書類が必要で、
- 戸籍謄本(戸籍抄本)
- 規格の写真
- 免許証などの本人確認証
- 署名など本人が全ての記入を終えている申請書
上記全て、パスポートを作る人の分が必要になります。
加えて、本人確認ということで、代理人の免許証なども必要になります。
ちなみに、代理人の指定は特になく、家族はもちろん友人などでも申請自体は可能ということでした。
受取
受取可能日が来たら、再度パスポートセンターまで受取に行きます。
代理人受取は不可で、必ず本人が行かないといけません。(「査証欄の増補申請」という場合はこの限りではありませんが、基本的なパスポートの受取は本人です)
まずは引換書を提出したら、手数料を支払ってくださいと言われます。
過去は証紙を買って貼ったり等々があったようですが、現在は窓口で現金支払いをすれば良いだけでした。
支払いが終わり再度窓口に引換書を提出したら、パスポートが渡されます。
これで無事にパスポートが発行できます。
パスポートの作成手順|まとめ
約10年ぶりにパスポートの作成をしましたが、手順はまったく覚えていませんでした。(当たり前と言えば当たり前ですがw)
とは言え、10年前よりもかなり便利に作成できるようになっているようで(ダウンロード申請書なども)、その辺りは良かったなと思います。
今回の作成でしっかり調べたので、妻のパスポートを作る際等は、この記事を見返せばサクサクと作ることができるはずです。
もしパスポートを作るのが初めてで、手順がややこしいと感じている人がいれば、参考にしてもらえれば幸いです。
コメントを残す