大好きな人と結婚出来たと胸を張って言えるなら、それはとても幸せなことですね。
これからその大好きな人と一緒に毎日を過ごせることになるわけですから。
でも、結婚出来たからハッピーエンドではいOK!、とはいかないのが結婚です。
「結婚はスタート」と言われるように、そして義両親という言葉があるように、結婚した後はただ2人の生活が始まるだけではなく、お互いの両親、家族との付き合いの始まりでもあります。
相手の父親のことを舅(しゅうと)、母親のことを姑(しゅうとめ)と言うわけですが、よく【嫁・姑問題】が…なんて言われたりしていますね。
果たして世間でよく話題にあがるように、結婚後の相手の両親や家族との交流は本当に大変なものなのでしょうか。
自分のことを振り返りつつ、
- 本当に大変なのか?
- 大変じゃないなら、どうして大変じゃないのか?
- 大変ならどうして大変なのか、またどうやって改善していくのがいいのか
について、考えてみました。
- そもそも相手の親や家族と交流を持たないといけないとか面倒くさい!
- 相手の両親や家族に会うなんて、ただ気を使わないといけないだけでしょ!
と、結婚するともれなく付いてくる家族との交流が面倒だとダークなイメージを持っている人はもちろん、
- 夫や妻の両親と会うのはやっぱり面倒で大変だった
- 聞いていた通り、ただ気を使うだけでしんどい
など、結婚してからの家族交流が実体験としてうまくいっていない、しんどいものと感じている人まで、
そんな人たちに少しでも参考にしてもらえればいいなという想いで書いてみたいと思います。
我が家のお互いの両親との関係
まずは僕と妻と、それぞれお互いの両親との関係がどうなのかをざっくり思い返してみました。
僕と妻の両親との関係
大阪と名古屋という遠距離恋愛だった僕たち。結婚してから妻は大阪に来てくれました。
妻の両親からすると、大阪と名古屋が近いと言っても結婚前のようにすぐに会える距離ではなくなってしまいました。
もしかすると、名古屋に住んでいる人と結婚してほしかったなんて思っているかもしれません。
そんな話はしたことがないし聞いたこともありませんが、正直ビックリするほどに妻の両親とは仲良くしてもらっています。
僕はもうすでに30を超えたおじさんなのに、妻の両親は我が子のように君付けで呼んでもくれます。
基本的にはお正月しか妻の実家には帰らないので、会うのは年に一度。
それでも「よく来てくれたね」と、優しく出迎えてくれるんです。
ありがたいことに、妻の両親とは良い関係性を保てていると思います。
妻と僕の両親との関係
僕と義両親との関係が良好でも、それが僕だけ(夫側が良いだけ)だとなかなかうまくいっているとは言いがたいですよね。
僕だけじゃなく、妻と僕の両親との関係性も良好と言えてはじめてうまくまわっていると言えるものです。
たまに4人でご飯を行くことがありますが、見ている限り僕の母親は妻のことが大好きなんだろうな、という雰囲気が伝わってくるほどに波長も合っているように見えます。
妻と2人になった時でも、僕の両親に対する不満なんかも聞いたことがありません。(我慢して言っていないとかではない)
なので、妻と僕の両親との関係もかなり良い方だと言えると思います。
世間で言われているような、【嫁 vs 姑】のような問題は、ありがたいことに我が家では皆無だと言えるでしょう。
どうしてうまくいっているのかを考察してみました!
幸いなことに、僕たち夫婦とお互いの両親が仲良く出来ているわけですが、どうして仲良く出来ているのかを考えてみました。
人間にはどうあっても波長の合う合わないがありますが、その波長がたまたま良かったからと言えばそれまでです。
その当時はここまで考えてやっていたわけじゃありませんが、振り返ってやったことを思い返してみると、以下のものが出てきました。
1.まずは節度のある行動を心がけた
結婚をするとなると、一般的には結婚前に相手の両親への挨拶が待っているはずです。
僕もちゃんと挨拶には行きましたし、妻にも自分の実家には来てもらいました。
両家の顔合わせという名目で、お互いの親を含めた6人でもご飯会もしました。
僕の場合で言うと、5年以上付き合っていながら、結婚の挨拶が初めて妻の両親との対面だったんです。
相手の実家に行く時、挨拶にはちゃんとスーツを着て行きました。
言葉遣いも基本的な敬語ぐらいで十分ですが気を付けましたし、ちゃんと話しを聞き、しっかり話しをするように心がけました。
「結婚させてください」という言葉もちゃんと伝えました。
要するに、第一印象のイメージは悪くならないように努めたわけです。
それは妻を実家に連れて行った時も同じです。そもそも自分の親が何かを言ってくることはないと思ってましたが。
そこまで第一印象だけにこだわってやったわけじゃありませんが、しっかりと節度のある言葉と態度の行動を心がけました。
将来自分の子供が結婚するとなってパートナーが挨拶に来た時、「こんな奴が来たらイヤだな」と思うことだけは気を付けて行動していました。
2.親の常識を出来る限り許容する
先程のスーツで行ったという話にも関連しますが、挨拶だけなら正直「スーツでもスーツじゃなくてもどっちでもいいかな」と思ったりします。
「結婚のケジメとしてスーツで挨拶に行く」というのが、僕等の世代では「どっちでもいいやん」と思うものだったとしても、親の世代では「まだまだ当たり前で常識なこと」と考える人も多いです。
妻からは「そんなに気にしなくても良いかもしれないね」と言われていましたが、
「わざわざスーツなんか着てこなくても大丈夫だったのに~」
と相手の親から言われる分には問題ありませんが、
「あっ、スーツじゃないのね。まぁ、スーツじゃなくてもいいんだけど、ね…」
みたいに思われてしまうこともゼロではなかったかもしれないわけです。
「あぁ、やっぱスーツの方が良かったのか…」なんて気にするぐらいだったら、最初からスーツを着て行っておけば、そんな不安にかられることもありませんからね。
こういう点で、自分の常識と相手の常識を意識しておく必要があります。
「自分の個性をちゃんと見てほしいから」、「ありのままを受け入れてほしいから」、といってスーツで行かない、堅苦しくならないよう敬語じゃなくフランクに話す、なんて気持ちも言っている意味は分かります。
でも、例えば会社の面談でスーツが常識とされているところに、自分の個性を見てほしいからと私服でボロボロの破れたジーパンで来た人がいた時、あなたならどう思いますか?ということです。
僕がその会社の面接員だったら、さすがにNGをくだしてしまうと思います。
会社であれば、こんな自分の個性を受け入れない会社なんてこちらから願い下げだ!と切り捨てても問題はありませんが、相手の両親となるとそうはいきません。
そんな両親はこっちから願い下げだ!なんて言えるわけがありませんからね…。w
とは言っても、僕たちは結納はしませんでした。
親の世代では結婚すると決まったら、結納をするのが当たり前の時代です。
でも、僕からすると「結納なんて余りにも無駄なこと」だったので、まずはそれを妻と話しました。
妻も不要ということだったので、お互いの両親には自分たちからしないことを伝えて了解を得るようにしました。(どちらの親もこだわりがなくて良かったけど)
そしてお食事会だけを行うようにしました。
こんな風に、全てを義両親の常識的な価値観に合わせる必要はないと思いますが、最初のイメージをプラスへと持っていくために両親の常識を許容していくことも大切だと思います。
3.グチは言わない
誰だってこんな経験があるんじゃないでしょうか。
仲の良い友人Aから、まだ自分は会った事のない友人Bのイヤな話しを聞いていました。
友人Bのあんなことやこんなことのイヤな性格のことばかりを聞いていたところで、友人Bと自分がご対面しました。
友人Aからは友人Bに対する悪い先入観が植え付けられているので、聞いていたことと同様のことが起こるだけで過剰に反応してしまうというやつです。
自分と友人Aの関係性が強ければ強いほど、この現象は強く起こります。
たまに「全然そんなことないやん! 言ってたほどじゃないで!」みたいなことがありますが、その時は自分と友人Aとの関係性がそこまで強くないことが多いです。
では、例えば、妻が自分の両親に「僕のあの態度がイヤだ」、「こういう性格ですごい腹立つ!」、「ケンカしていっつも泣かされる」みたいなことを言っていたらどうだったでしょうか。
親にとってわが子は宝物です。
親と子の関係性は基本的に強い結びつきがあります。
「大事な大事なわが子を泣かせるなんてどんな奴だー!」と、相手が抱く第一印象を先入観によって操作してしまう恐れは十分にあるわけです。
当時からこんなことを考えて、この現象が起こらないようにあえてグチを言わなかったのではありません。
僕たち夫婦で考えても、価値観や考え方が違うと思うことはたくさんありますが、たまたま今振り返ってみると、そういえばグチとかは言ったことがないなーと思えるだけです。
これにプラスして波長も合った!
とある家族では、両親でも兄弟であったとしても、波長の合う合わないがあるぐらいなので、全くの他人にも波長が合わない…なんてことは起こり得ることでしょう。
僕自身も二人だけになると、どうしても一緒の時間を過ごしにくいと感じてしまうようなタイプがいたりします。
もうこれは理由うんぬんじゃなく、磁石のS極とS極みたいなものなんでしょうかね。
基本的に義両親のお義父さんやお義母さんと二人っきりになることはありませんが(お義父さんとは結構あるか…)、それでも2人っきりになったからと言ってきまずいことはありません。
妻と僕の両親にしても、恐らく波長は合っているとは思います。(あくまで見た感じですが)
こんな感じで、気付けば僕と妻はお互いの両親とうまくやっていけているわけです。
どうしてうまくいかないのかも考えてみました!
上手くいっている例だけじゃなくて、「どうしてうまくいっていないのか」についても想像の域は越えませんが考えてみました。
親が子供のことに口を出し過ぎ
多分これはあると思います。
昔から僕は、「もし自分の親が子供の結婚に口を出してきたら、とことん話してやろう」と思っていました。
というのも、例えば自分が結婚したいと思った人を両親に紹介したとします。
すると、「あんな子はやめときなさい」なんて両親が言ってきたら、「ふざけんな!」の一点張りになっていたでしょう。(そんな心配は1ミリもなかったのがホントのところですが)
- 自分たち(親)の大切なはずの子供(僕)が、結婚したい人、大好きな人と言って連れてきているんですよ?
- なぜ、子供が結婚したいと言っている相手のことを、自分の都合で非難できるかね?
- なぜ、子供が好きだ!と言っている相手のことを愛す努力をしないかね?
- なんでお前はあんな奴と結婚してしまうんだ!なんて言えるかね?
みたいなことを思ってました。(今はもうちょっと冷静に話せるけど)
親離れ出来ない子供もいけませんが、子離れ出来ない親もいけません。
子供に頼られた時にはしっかり守り、後は優しくそっと見守る程度で十分です。(と思っている)
余計な口出しばかりするから、イラッとなって親との関係まで悪化してしまうんでしょうかね。
そこから波及して、自分の子供のパートナーに対してうまく接せられないのかもしれません。
そもそも親が異常、そして夫が親に加担
知人の知人ぐらいに聞いた話です。
結婚した夫のお義母さんがものすごく異常だったようです。
いわゆる、嫁・姑問題になるような話し。
結婚して数ヶ月、息子を溺愛している母親は、毎週のように家に晩ご飯を食べに来ることを息子(夫)に義務付けたみたいです。
息子の奥さんには、「自分の息子さえ来れば、あなたは来ても来なくてもどっちでもいいわよ」と直接言ってくるような母親でした。
そしてそれを聞いた夫は、「どうする?お前も一緒に来る?」なんて聞いてくるんだとか。
「ちゃんとお義母さんに言ってよ」(「その言い方がおかしいことを伝えて」という意味)と奥さんが伝えても、夫は「来たかったら来たらいいやん」みたいな話しにしかならないんだとか。
さらには奥さんが「行かない」と言うと、自分の母親には「行きたくないらしいから俺一人だけ行くわ~」なんて言ってしまう始末。
お義母さんからすると、「なんてワガママで融通の利かない妻なのよ!」と怒りに震えているかもしれません。
そもそも親も異常ですが、そこで育った息子(夫)もやっぱり異常です。
2人の時はそんなこと一切ないのに、親が介入してくると人格が変わったかのように、親の言いなりになる息子(夫)なんだとか…。
この性格を見極めろ!というのは難しいかもしれませんが、こういう親子の場合には義両親との関係性をうまく保つのは難しいかもしれません。
親子の会話、夫婦の会話、ちゃんと出来ていますか?
ここまで読んでくれた方に、結婚後の家族交流における気まずさや面倒くささを解消する最高の解決法をご紹介したいと思います。
夫婦の仲がうまくいくのはもちろん、お互いの義両親との関係をうまくいかせる方法についてです。
その解決方法はというと会話です。
ただの雑談じゃなく、本音の会話です。
間違いなく、これが最高の解決法です。
親子の本音の会話
結婚の話しが出来るということは、あなたは心も体も立派な大人になっているはずです。
あなたはいつ、親と語り合った記憶がありますか?
それだけ口うるさく親が言ってくることがなぜなのか、を考えたことがありますか?
もしかすると、大切で大切で仕方ない子供のためを想って言っている言葉なだけかもしれません。
愛する表現の裏返しであるからかもしれません。
なかなか子供からの反応が返ってこないと、親は愛情の表現の仕方を少し忘れてしまったのかもしれません。
これはあくまで一例ですが、それぐらい本気で親と話をしたことがありますか?ということです。
自分のパートナーと自分の親がうまくいかないという前に、まずは自分と両親の関係性がどうなのかを見つめ直す方が先決かもしれません。
それが出来ればきっと気付くはずです。
自分が親にたくさん愛されて育てられてきたことに。
それに気付ければ、すぐかもしれませんね。親が相手のことを受け入れてくれるようになるのは。
「パートナーの〇〇が悪いから」だとか、「親の〇〇が悪いから」といった理由だけに目を向けて、無理して改善したり取り繕ったりしても、ほぼ解決には至りません。
まずは自分と自分の両親との会話が出来ているか、ちゃんとお互いに理解できているかを見直すことが一番の近道なはずです。
だって本当は、「自分が好きな人が好きなものは、自分も好きになるから」です。
それが少しのボタンの掛け違いで起こっているだけなので、それがほどけさえすれば氷が溶けていくのもすぐだと思います。
【参考記事】
▶人を許すという行動が出来れば、あなたの心はきっともっと軽くなる!
▶日々の悩みから解き放たれる一つの方法。「やましいことのない生き方をする」
この辺りの記事は参考にしてもらえると思います。
夫婦の会話、出来ていますか?
結婚して夫婦関係がうまくいっていないこと程、残酷なことはないかもしれません。
生きていく上で一番身近な人と分かり合えない、会話もないなんて…想像するだけでゾッとしてしまいます。
夫婦が仲良くやっているのか、うわべだけの仲なのか、誰だって少しは感じ取れますよね。
それが何十年と一緒に過ごした親なら、すぐさま察知するかもしれません。
自分の愛した我が子のことを本当に大切に思ってくれているんだなということが伝われば(夫婦の仲が円満であることが伝われば)、それだけでも義両親の見方も変わってくるかもしれません。
親にとっても自分の子供たちの結婚生活が楽しく幸せでやっていることが伝われば嬉しいでしょう。
義両親とうまくいっていないかも…なんて思うことがあるのであれば、その問題に関しても夫婦で穏やかに話し合い、理解することが先決かもしれません。
結婚後の家族交流について / まとめ
正直なところ、長年50年、60年生きてきて、そこで培われてきた人生観を大きく変える(親の考え方を変える)ことは非常に難しいです。
何十年も自分が持っている考え方で生きてこれたわけなので、もはやその考え方が習慣になっているからです。
義両親が持ってる考え方と、自分が持っている考え方が100%一致するなんてことも絶対有り得ません。
生きている時代もちがければ環境も全く違うからです。
でも、親と子供が理解し合い夫婦がちゃんと理解しあえているのであれば、相手側の両親ともうまく関係が保てると思うんです。
少しの優しさと譲り合う心があれば。
義両親と楽しい時間を過ごせること。
これを結婚後の一つの楽しみにすることが出来れば、きっと結婚生活がもっと楽しいものになると思いますよ!
少しでも参考になれば幸いです。
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