通常赤ちゃんは生まれて2ヶ月が経った頃から、予防接種が始まります。
日本では、赤ちゃんの予防接種は「接種しなければ罰せられるもの」ではなく、「接種することを推奨する」だけのものです。
なので、受けない選択をしたからと言って間違った選択をしていることにはなりません。
ですが、接種しなかった時の世間の反応はものすごいものがあるようで、幼稚園や保育園でも、入園が断られるなんてことも良く聞きます。
また、病院からの受けなさいオーラがすごいとも耳にします。
というように、赤ちゃんの話になると色々と議論が交わされることが多いですが、もはや対称的な意見がありすぎて判断できません。
正直どの意見にも一長一短があると感じるので(成分が良くないから受けない方が良い!とか、小さい時に受けさせてもらえず感染したから絶対受けるべき!とか)、あとは夫婦が話し合って決めていけば良いという結論に達しました。
総合的に判断し、我が家では
- 副反応とか色々言われてるけど予防接種は受ける
- まずは1本ずつの接種で
- 副反応がなければ後に同時接種予定(病院と話した結果)
としました。
また、接種後の副反応(副作用)も4本目の接種の時に激しく出ました。(後述)
ニョロ助(息子)のスケジュールは、2ヶ月と数日が経った日から始めたのですが、実際に生後2ヶ月から始まるという予防接種における我が家の体験談を残しておきたいと思います。
赤ちゃんの予防接種を受けるか受けないかについて
日本では、生まれたばかりの赤ちゃんにK2シロップと言う薬を投与します。
正直、子供を持つまでは全く気にしたことがありませんでしたが、昔から予防注射やワクチンという言葉が苦手な僕は、反射的に「不要なもの」と位置付けていました。
実際K2シロップは不要の話しをしてみたところ、病院からは異常者の親が来たー!という扱いを受けました。
詳しくは上の「全国調査の考察とまとめ」の記事の最後を読んでもらえれば書いています。
で、同じように予防接種のことで医者と言い合いするのもイヤだし、幼稚園や保育園に入れるか入れないかの議論をするのもバカらしいし、心を憔悴させるようなことはなるべく遠ざけようと思いました。
なので、みんなが受けているからという意味合いよりかは、受けた時と受けなかった時のことを総合的に判断した結果、ニョロ助には受けて頑張ってもらおうという選択をすることにしました。
赤ちゃんが受ける予防接種の種類
実際受けると決めてから調べてみると、それはそれは多くの予防接種がありました。
実際、赤ちゃんが受けることを勧められている予防接種の種類をまとめてみました。
【生後2ヶ月で受けるもの】
- ヒブ①(定期接種 / 計3回)
- 小児用肺炎球菌①(定期接種 / 計3回)
- B型肝炎①(定期接種 / 計3回)
- ロタ①(任意接種 / 計2回)
【生後3ヶ月で受けるもの】
- ヒブ②
- 小児用肺炎球菌②
- B型肝炎②
- 四種混合①(定期接種 / 計3回)
- ロタ②(任意接種)
【生後4ヶ月で受けるもの】
- ヒブ③
- 小児用肺炎球菌③
- 四種混合②
- ロタ③(任意接種)
ロタウイルスワクチンには1価と5価があるようで、1回目2回目が1価、3回目が5価のワクチンだそうです(病院でもらった資料より)
【生後5ヶ月で受けるもの】
- BCG①(定期接種 / 計1回)
- 四種混合③
とりあえず生後5ヶ月目までに受けた方が良いと言われている予防接種の種類です。
1つのワクチンを1回接種するだけで良いわけではなく、大体3回~4回接種しなければいけないとされているのがビックリでした。
任意を含めれば1歳になるまでに計20回近い注射を受けなければいけないことになります。
大人でもイヤになりますね…。
まずは1本ずつの接種に決めたわけ
これだけ多くの種類がある予防接種。
生後2ヶ月で受けられる予防接種は4種類(ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタ)なので、もし1本ずつ受けるとなると毎週病院に通わないといけなくなるので、親のスケジュール的にも非常に大変です。
それにも関わらず、我が家ではまずは1本ずつの接種にしました。
その理由は3つほどあります。
1.予防接種を受ける病院が家の目の前
今接種している病院は、ホントに家の真ん前にあるんです。
徒歩では1分。家の玄関を出てエレベーターを降りてマンションの外に出て、実際に病院のドアをくぐるまでのドアツードアでも5分で着きます。
これが一番の理由です。
もし電車に乗っていかないといけないだとか、車を出して向かわないといけないというのであれば、同時接種を選択していたかもしれません。
ベビーカーに乗せなくても、抱っこ紐で行かなくても、普通に両手で抱っこしてる状態でもサクッといけるのはかなりありがたいことでした。
2.副反応が出た時に落ち着いて対処しやすい
ネットの声を拾ってみると、「同時接種だと副反応が出た時にどのワクチンで反応が出たのか分からない」という意見がある一方で、「同時接種は推奨されているものだし副反応が出た場合の対応は変わらないから問題ない」というような声もあります。
このあたりについても、結局は自分たちでどれを取捨選択するかに落ち着きます。
僕は花粉症もなければアレルギーも猫アレルギーぐらいで、これといったアレルギーがない体を持ってます。
でも妻はかなりの花粉症持ちで、アレルギーも数えきれないぐらいにあります。
そういったところから、もしニョロ助がアレルギー持ちだったりで予防接種後に副反応が出た場合、どのワクチンで反応が出たのかを落ち着いて把握しておけるように、1本ずつの接種にすることにしました。
僕らが行っている病院側も、最初は一本ずつやっていこうかという方針だったようで、二回目の接種から希望であれば同時接種もするようにしているとのこと。
副反応が出るかどうかは予防接種を受けてみなければ分からないものです。
そして同時接種をしたからと言って、副反応が出る確率が上がるんじゃないかという説も良く聞かれますが、本当はそんなことはないという統計が出ているみたいです。
なので、副反応が出る確率が上がるかもしれないといった理由ではなく、実際に副反応が出た場合にどのワクチンに反応したのかは分かっておきたいからというのが理由です。
3.予約不要で行きたい時に行ける
我が家が言っている病院は、小児科専門でもなければ人気の病院でもありません。
どちらかというと、町医者だし年配の人がよく来るような病院です。
予防接種をする時の希望として、ネット予約できる病院じゃないと…だとか、普通に病人が来ていない予防接種専用時間帯を設けてくれている病院じゃないと…という意見もあったりします。
そんなのは一切ありません。
でも、ネットで時間を予約出来ない代わりに、いつ行ってもOKというような病院です。
毎回接種後に、「次の予約はどうしますか?」と聞かれますが、「まだスケジュールが決まっていない」というと、「じゃあ準備しておくので〇日以降であればいつ来てもらっても大丈夫です」というやり取りで終わります。
毎回予約した時間に行かないといけないと思うと、授乳のことや段取りにかなり気を使わないといけません。
そんなことに毎回気を回さないといけないぐらいだったら、同時接種をして1回で終わらせた方が楽だよね、という気持ちも分からなくないです。
たまたまと言えばそうですが、我が家ではそういうことをあまり気にせずにいけたので、まずは1本接種から始めることにしました。
1本接種にしなければ良かったと思うこともある
上記の理由から、ニョロ助の予防接種は1本ずつにしているのですが(現在進行形の話しで次回から2本接種予定)、たまに1本ずつの接種にしなきゃ良かったかも…と思うこともあります。
それは、病院に風邪や病気の人が来ているタイミングで、自分たちも病院を訪問してしまった時です。
小児科専門の病院や、設備が整っていたりすると、予防接種専用の時間帯が設けられている病院があったりします。
専門の時間が設けられていれば、風邪など病気で来ている人とかぶることはないので、幾分か安心して予防接種を受けられるものです。
その点専用時間帯がない病院の場合は、病気で来院した人たちと同じタイミングで受けなければいけないので、「病気にならないように予防接種を受けに来てるのに、逆に病気をもらってきてしまうんじゃ…?」という考えがよぎることがあります。
その上1本ずつの接種だと、毎回病気をうつされないかを懸念しながら行かなければいけないので、ちょっとそれはしんどかったりします。
ただこの辺りは病院も配慮してくれて、病院に誰かが来ている時は、特別に奥のリハビリ室(誰もいない部屋)で待てるようにしてくれています。
同時接種でやっていれば、1ヶ月に1度程度のことなので、懸念は少し緩和されるのかなと。
副反応(副作用)は出たのか?
ワクチンに入っている成分が非常に良くないとか、いやいや大丈夫だとか、特に赤ちゃんの予防接種は色々と議論されてますが、それはさておいても副反応(副作用)が出る恐れがあることは周知の事実です。
ニョロ助は、
- ヒブ
- 肺炎球菌
- B型肝炎
- 四種混合(←今終わったとこ)
の順番に受けました。
B型肝炎までは、注射したところも大きく腫れることなく、また夜に熱が出たりぐずったりもなく、穏やかに終わりました。
が、4本目の四種混合を受けた日、昼前に接種した後、夕方まではほぼ全ての時間で寝るという状況でした。
これも一つの副反応らしく、傾眠傾向とのこと。
その程度なら大丈夫かと思っていた矢先、変化は夜にやってきました。
抱っこしていた時にブリブリとう〇ちをしたので、おむつを替えようとベッドに置きました。
すると、少し踏ん張ってるような表情をしているので、「あぁ、う〇ちを出そうとキバってるんだな」と。
そしたら急にニョロ助がバンザイをしたと思ったら、そのまま硬直して息が止まった(ように見えて)、5秒ぐらい動きません。
顔も真っ赤になり出して「おいおい」と思ったら、バンザイが終わってそのまま聞いたこともないような大声で泣き始めました。
泣いた時になだめると、その後は穏やかに戻っています。
一応、予防接種を受けている病院は緊急で先生に繋がる電話番号があるのですが、安心を買っておこうということで電話をしました。
例えどんな症状が出てたとしても、その症状が治まっている場合、大抵「様子を見ましょう」と言われるのが関の山です。
案の定、妻が電話をしたところで、とんちんかんな回答しか返ってきません。小児科専門でもなかったので、なおさらかもしれません。
挙句には、「この電話は23時を過ぎたら電源切れるからね~」と言ってくる始末。
こういう時にちゃんと対応してくれるところがいいのであれば、ネット予約がしっかり完備されてるような、予防接種の専門時間が設けられてるような、小児科専門の病院でアフターケアも万全!みたいな病院の方が良いかもしれません。
今まで見たこともないような症状だったので、さすがに少し心配しました。
さらに穏やかになったのもつかの間、その後も数時間は最近では聞いたこともないような声で泣き続けてました。
妻が抱っこすると大声で泣くことはなかったのに、それでもひたすらに泣き続けてました。
多分、これが俗に言う副反応だったのかもしれません。(明確には分かりませんが)
何だかなーという気持ちにならないでもないですが、まぁニョロ助には頑張ってもらうしかありません。
四種混合とMRは受けておいた方が良いなと思えるワクチン(個人的意見)
副反応が出たのがちょうど四種混合でしたが、四種混合とMR(はしか・風疹)は受けておくのに価値があるワクチンなのかな、なんて個人的には思ってます。
そんなある話を一つ。
ちょうど妻がニョロ助を妊娠した夏、はしかが大流行しました。
はしかは日本ではほとんど発症しないはずと言われているのに、海外からウイルスが持ち込まれて、そのまま日本で流行してしまうことがあるんだとか。
はしかは妊娠している時には大丈夫だろうけどあまり宜しくないと言われています。
風疹(ふうしん)の場合は、なお妊娠中には宜しくないと言われています。
自分が感染するだけなら良いのですが、自分が感染したことで妊娠中の妻や赤ちゃんにうつしてしまうなんてことがあると、なんともいたたまれませんよね。
さらに、僕が生まれた時代はちょうど学校での集団接種などがない狭間の時代だったらしく、抗体がない恐れがあったとのこと。(自分の幼少期を確認していないのでどうだったかは分かりませんが)
まぁ、いわばそうならないように受けておいて良いかなと思えるワクチンということです。
また四種混合の中に、百日咳のワクチンがあります。
結局正確には診断されませんでしたが、僕は過去に原因不明の咳が出続ける症状に悩まされたことがありました。
大人だったから良かったものの、これが小さい赤ちゃんで感染してしまうと…多分呼吸が出来なくてヤバいだろうなと思ったので、受けといた方が良いだろうなと思うわけです。
ちなみに、この百日咳のワクチンは数年で効果が薄れていくみたいです。
今後生涯というわけではなく、赤ちゃんの頃に感染しないためのものではありますが、本当に防げるのであれば受けておくべきワクチンなのかなと。
あくまで個人的な見解です。
赤ちゃんの予防接種 / まとめ
子育てに関する意見は、みんな尋常じゃない程に敏感です。
自分の命よりも子供の命を、と思うほどのものなので仕方ないのかもしれません。
その一つとして予防接種においても、様々な意見があるし、受けた方が良いとか受けない方が良いとか、その後の話しまで。
ただ周りの意見に流されるだけじゃなく、ちゃんと調べて理解しておく方が、何か事が起こった時にも冷静に対処しやすいというものです。
あくまで個人的な意見と、実際に起こったことを書いてみましたが、赤ちゃんの予防接種でどのようにやっていこうか考えている人には、少しでも参考にしてもらえれば幸いです。
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