どうもNon太(@LoveWifeLives)です。
大阪観光をするなら利用価値大の大阪周遊パス。このパスを持っているだけで28もの施設が無料になります。
大阪を知らない人からすると、ただ無料になるからと言ってもその施設が実際に観光するほどのものなのか?については疑問が残るのも当然のことだと思います。
なので、それに代わって実際に行ってきたことをレポートしようと思いました。※あくまで僕視点での話しにはなりますので、参考程度にして頂いた方が良いでしょう。
今回は、無料になる施設の一つである天王寺エリアの四天王寺へ行ってきました。
大阪周遊パスで無料になるもの
大阪周遊パスを使って、四天王寺で無料になるものは以下の2つです。
- 中心伽藍拝観料が無料=通常料金大人300円かかるところが無料
- 本坊庭園入園料が無料=通常料金大人300円かかるところが無料
中心伽藍の外側は常に解放されているとのことで24時間無料で入ることが出来ますが、五重塔などがある回廊に囲まれた内側を中心伽藍と呼び、そこに入るには拝観料がかかります。
さらに四天王寺には「本坊庭園」という日本庭園があり、ここに入るための料金も必要になります。
この2つが大阪周遊パスを持っていれば無料になるということですね。
四天王寺の概要
593年、物部守屋と蘇我馬子の合戦があり、聖徳太子も蘇我馬子の側で参戦していました。
勝利を祈願して四天王像を彫り、勝利の暁には四天王寺を安置する寺を建てると誓っており、蘇我側が見事勝利をおさめたため建てられたのが四天王寺なんだそう。
幾度となく戦火で焼失を繰り返し創建時の建物は残っていないようですが、その度に復元を繰り返し、当時と同じ様式で今なお同じ場所に再建されているんですね。
四天王寺境内
上記の境内MAPは四天王寺の公式サイトのこちらのページからお借りしました。
敷地総面積が33,000㎡と甲子園の約3倍の広さを有する境内です。全てをじっくり見てると時間がかなりかかることは必至なんですが、1、2時間あれば何となくは見てまわることが出来ると思います。
四天王寺への行き方
この旅は「大阪周遊パスで巡る旅」がテーマですので、大阪周遊パスを使って行く四天王寺への行き方となります。
四天王寺の最寄駅は地下鉄谷町線の四天王寺駅。
大阪の繁華街である梅田にいる場合は、地下鉄谷町線で東梅田駅から一本で四天王寺駅まで行くことが出来ます。
▼東梅田駅⇒四天王寺駅の路線案内
ですが、もう一つの大阪の主要エリアである難波方面からの場合、地下鉄谷町線が通っていません。
地下鉄の中では大阪の南北を一番長く通っている地下鉄御堂筋線を利用する人が多いでしょう。
ということで、御堂筋線天王寺駅から四天王寺までの行き方を書いておきたいと思います。
まずは御堂筋線を使って天王寺駅へと向かいます。
梅田からも難波方面からも天王寺駅に向かった場合は一番後ろの車両に乗って、天王寺駅でも一番後ろの改札を出るようにします。
▼天王寺駅後方の改札へ向かうためのエスカレーター【D乗降階段】
▼御堂筋線天王寺駅西改札
エスカレーターを上ると前にはすぐ改札があります。これが「天王寺駅西改札」となります。⇒天王寺駅の構内図
改札を出て右へ進むとJR。左へ進むと近鉄があります。今回はJR方面へと向かい、JR天王寺駅の北口を目指します。
西改札を出てすぐ右手にあるエスカレーターを上がり、そのまま真っ直ぐ進めばJR天王寺駅の改札が右手に見えてきますが、そこを素通りしていれば前方に北口が見えてきます。
▼JR天王寺駅の北口
この北口までたどり着いた後は、横断歩道を渡っても渡らずでもいいですが、右に曲がって進みます。
この横断歩道を渡って真っ直ぐ進んでもいいのですが、僕は四天王寺の南大門から入りたかったのでその道順をご紹介しています。
▼JR天王寺駅北口から四天王寺までの道順
▼天王寺年金事務所を左折したところ
▼後はただひたすら真っ直ぐに
上記のMAP通りに行けば、10分ほど歩いたところで前方にわずかに四天王寺の南大門が見えてきます。
▼横断歩道の先に見えた南大門
これがベストな道順とするかどうかはご自身の判断にお任せしますが、地下鉄御堂筋線の天王寺駅からも徒歩10~15分もあれば到着出来ます。
四天王寺で見て回ったところ
今回四天王寺に行くにあたって事前調べはほとんどなしです。行き当たりばったりに廻りましたが、ルートは下記のような感じで一通りを見回りました。
▼四天王寺巡回ルート
赤色の「START」から「GOAL」まで一筆書きのようですが、上記MAPの通りに進みました。
青色で振っている番号が見どころのポイントだったり、ただ写真撮影をした場所になっています。
補足しておくと、僕が四天王寺に行った時はお彼岸の時期と重なっていたからか、中心伽藍への拝観料が無料になっており誰でも立ち入れたのと、中心伽藍の中にある五重塔が工事中だったため上ることが出来ませんでした。
では、実際に順番に見ていきます。
①南大門
四天王寺の入口はたくさんありますが、僕はこの南大門から境内へと入りました。奥には中心伽藍へと続く中門が見えます。
▼南大門をくぐったところに出店
これは毎日ではないようですが、僕が行った時はお彼岸の時期とも重なって出店がたくさん出ていました。
▼南休憩所
②南鐘堂・太子井戸屋形
▼南鐘堂
▼太子井戸屋形
緑の取っ手のところをガコガコ上下に動かすと竹の先から水が出てくる仕組みになってました。
③中心伽藍を囲んでいる回廊
これがやっぱり綺麗ですよね。
昔っぽさは雰囲気だけで復元されたもののためコンクリートですが、飛鳥時代っぽさは感じられます。
天気が晴れてる時は、青空と赤色のコントラストが綺麗に映えますね。
④金堂
聖徳太子のご本地仏である救世観音を祀っていると言われる金堂です。
毎日11:00から「舎利出(しゃりだし)」という法義が行われます。
舎利出とは…
「舎利職」が中心伽藍金堂にて六躰のバラモン像頭上に玉塔(ぎょくとう)を戴く舎利塔を開き、四天王寺開祖である聖徳太子が御感得されました「南無仏のお舎利」を出し奉り、毎朝供養してご参拝者の頭上に戴くものです。
と、金堂の前に置かれていた紙に書かれていました。良くわかりません…w
▼舎利出しの坊さんが入っていく
ちょうど僕が行った時がその舎利出しが行われる頃だったようですが、良く分からなかったのでそのままスルーしてしまいました。
⑤龍の井戸
四天王寺の創建当初からある井戸で、天井に龍の絵が描かれておりそれが井戸の下に水鏡のようになって映し出されているんです。
▼青龍
▼井戸に映る龍の絵
調べるまで知りませんでしたが、この井戸の水源は金堂の下にある青龍池らしく霊水なんだとか。さらには、この井戸はインドまでつながっているんだとか。
⑥中心伽藍を囲んでいる回廊
左前方が残念なことに工事中となっておりますが、これがまさしく五重塔の耐震工事中の様子です。その手前は金堂。
2016年8月頃までは五重塔の工事で、それが終われば金堂の工事へと移行していくそうです。
ちょっと残念な景観がもうしばらくは続きそうですね。
⑦亀井不動尊
近畿36不動尊の第一番霊場になっている場所です。
▼子育地蔵尊
たくさんの人が苔むしたお地蔵さんに水をかけてましたね。
ちょうどお彼岸の時期だったので、この周りに人が集まってました。
▼下をのぞき込む人たち
写真を撮ろうとしたら警備員に止められたのでこんな写真しかありませんが、この建物の下に水が流れており、お経木流しなるものをしてました。
▼牛王尊
⑧東門へと続く道
ここにもこうやって出店がありました。
じっくり見る時間はなかったのでチラ見程度でしたが、一体どこでそれ手に入れたの?というものや、それを販売して買う人いるの?的なものがたくさん売ってますよ。マジで。
海外の人には特に面白いんじゃないかと思います。
⑨四天王寺 東門
特に取り入った場所ではありませんが、こちらからも境内への入口として入れるというために撮影しました。
特に特筆するようなものはないようですね。
⑩トイレ
これも特筆したいわけじゃなく、トイレがどんな感じかのためだけに撮影したまでです。普通に綺麗なトイレでした。
⑪放生池
至って普通の池に見えますが、この放生池には異常なぐらい多くのカメがいます。
▼中央にカメの大群
見にくいかもしれませんが、中央に無数のカメが日向ぼっこしてるのが映っています。
カメがいる理由は諸説あるようですが、久々にあんな大群のカメを見ましたね。
⑫石舞台
毎年4月22日に聖徳太子をしのんで行われる「聖霊会舞楽大法要」の際に、この舞台上で舞楽が舞うんだそう。
大阪市にある住吉大社の石舞台と広島の厳島神社にある平舞台と合わせて日本三舞台と言われており、重要文化財に指定されています。
⑬北鐘堂(黄鐘楼)
ここでひたすらに経木に書かれた?名前をマイクで読み上げてました。
⑭六時礼讃堂
昼夜6回にわたって諸礼讃をするとのことで六時礼讃堂(ろくじらいさんどう)と呼ばれているんだそうです。
諸礼讃っていうのが何か分かりませんが…。
色々な大法要がある時はこのお堂を使用するそうです。
⑮本坊庭園(極楽浄土の庭)
ここが大阪周遊パスを使えば無料で入れる本坊庭園の受付場です。
ここは写真が多いので、詳しく後で紹介します。
⑯⑰元三大師堂
お彼岸の出店のため用か、あたりは車だらけでした。なんかげんなり…。
ここも重要文化財に指定されているんですね。
▼ちえの輪くぐり
僕は唱えながらくぐってませんが。。。
元三大師がおみくじの創始者とも言われてます。
▼元三大師堂
▼びんずる尊者
びんずる尊者の額をなでて、その後に自分のひたいに手を当てれば知恵を授かるそうです。
僕には知恵は授かりませんでした。
みんなやっているおかげか、びんずるさんのおでこはずるずるになってました。
⑱四天王寺への出入口
ここが何門になるのかは分かりませんが、ここからも四天王寺の出入口として機能しています。
⑲地蔵山
この取っ手はくるくる回りました。
▼お地蔵さんがいっぱい
⑳四天王寺中学・高校
こんなお寺の中に校門があるんです。ということに驚き。
㉑石鳥居
創建当時のものは柱のみで、室町時代や江戸時代に修復された鳥居です。創建当時は木造だった鳥居を石鳥居に建て替えたと伝えられています。
そしてこの石鳥居は日本で二番目に古いものなんだとか。
この先には極楽門が見えてますね。
㉒手水舎
極楽門に入る手前に手水舎がありました。
でもこれよりも極楽門に目が行ってしまって、気付かずにそのまま境内に向かう人の方が多かったですね。
㉓極楽門
創建当時は西の大門と呼ばれていたそうですが、戦後現パナソニックの創始者である松下幸之助氏の寄贈によって再建されてからは「極楽門」と呼ぶようになったんだとか。
▼転法輪
この転法輪とは色々言われてますが、これは手で回すことにより「仏の法(のり)を教えて下さい」と挨拶代わりに設置したのが起源だそうです。
だから、みんなグルグル回して境内に入って行ってると思いきや、帰り際にグルグル回して帰って行く人たちもたくさん。
もはやイベントの一つになってるだけですね。
▼結構な列がありました。
極楽門の支柱の4方向に付いてますが、みんな回したいのか4つのどれも列がありました。
見てると、ここに並んでた人達はみんなグルグル回して帰って行ってました。笑
㉔弘法大師 修行増
ここにもグルグル回すものがありました。
おじいさんと一緒に来たであろう子供が、おじいさんのお参りが終わるまでひたすら回しまくってました。w
大阪周遊パスを使って無料で入れた本坊庭園のご紹介
上記でご紹介した四天王寺の③④⑤⑥以外は、いつでも見てまわることが出来る場所です。
③④⑤⑥は中央伽藍と呼ばれる場所で拝観料が必要でしたが、これも大阪周遊パスがあれば無料で拝観することができます。(僕が行った日はお彼岸で中央伽藍が無料開放されていた)
そしてもう一つ、四天王寺の本坊庭園という日本庭園への入園料が無料になる特典が大阪周遊パスには付いています。
こちらにも行ってきましたので、ほぼ写真のみとなりますが雰囲気は感じてもらえると思います。
▼受付
右側の建物に行って大阪周遊パスを提示すれば、バーコードをピッとしてくれて入園が出来ます。
▼チケットをもらう
▼受付左から入る
▼五智光院
▼本坊庭園「極楽浄土の庭」の入口
この先から日本庭園として手入れされた庭が楽しめます。
しばし写真のみをUPしてみます。
▲営業しているのかは不明でしたが、この中でもお茶が飲めるんですね。
▲庭園の先にあべのハルカスが見えているのが、なんとも不思議な感覚でした。昔懐かしさと現代建築の融合ですね。
さっくりとご紹介しただけですが、こんな感じで手入れされた庭を楽しむことが出来ます。
僕の一個人の意見としては、もっと広かったり珍しいものがあればかなり価値があるやん!と思えましたが、そこまで驚く程にはならなかったかなと。
やっぱりこれも外国人が来たら少しは楽しめるのかなと思います。
というか、お彼岸でメチャクチャ混んでる四天王寺だったのに、この本坊庭園は僕以外に二人組のアジア人しかいませんでしたからね。
あんまり有名でもなければ人気もないのかもしれません。
大阪周遊パスで巡る四天王寺 / まとめ
大阪周遊パスで無料になる施設に含まれている四天王寺だったので、実際にパスを使ってでも来るべき観光地か?というのを検証してみようということで訪問しました。
個人的には、色々なお寺や見るべきところがあったので楽しめましたが、驚愕するものがあるわけでもなければ、とりわけ目を引くものがあるわけでもなかったので、そこまで強く推すまではいかないかなと思います。
さらに五重塔が工事中で中を上れなかったのはかなり大きなマイナスポイントになってますね。
全国を見ても一番てっぺんまで登れる五重塔って他にないですからね。(あったらすみません)
行ったからといって超がっかりスポットになることはないでしょうが、行かなかったからと言って後悔するほどでもないんじゃないかなと思われます。
一個人の意見として、参考にしてもらえれば幸いです。
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