我が家の息子ニョロ助の端午の節句をお祝いしようと、兜を購入することを決めました。
ネットで色々見てみたものの、イマイチどれが良いのか分からないし、相場がどうなのかも分からない。
決して安い買い物じゃないので、知識のない人間が買うなら、実際に見て話を聞いてから決めた方がいいんじゃないか?ということになりました。
大阪で兜を買うとなると、五月人形でも有名な松屋町に行く人も多いです。
我が家もそこへ行って実際に見て回りつつ、色んな人の話を聞いた上で、しっかり納得して買うことが出来ました。
なので、松屋町に行ったなら知っておいた方が良いこと、実際に買ったお店、その時に聞いた兜を購入する時に気を付けたいこと等、についてご紹介したいと思います。
大阪・松屋町で鎧兜を探そうと思っている人は、ぜひ参考にして下さい。
とは言っても、色々なお店で聞いた話をまとめただけなので、信憑性に関しては不明なところもあります。
もしかすると、兜を売りたいがために言ってきたのかもしれませんし、真実を言ってくれているのかもしれません。
あくまで参考にとどめていただくことをおすすめします。
松屋町には小売店と卸売店が存在する!
「松屋町 兜」などと検索すると、多数のお店がヒットします。
向かう前に事前にある程度は調べて、どのお店を回るかを考えていたのですが、やっぱり検索結果の一番最初に出てくるお店は気になりました。
そして松屋町に到着して、いの一番に行きました。
▼それがこちら。
松屋町では有名な、久宝堂というお店です。
お店の造りは綺麗だし、兜や鎧も綺麗に陳列されているし、買う気で行けば「他を見ても一緒やろうし、もうこのお店でいっか」ってなります。
我が家もそうなりかけましたが、幸いここでは買うのを踏みとどまり、「一旦ほかのお店も見てみます」ということにしましたが、このお店は小売店なんだそうです。
『卸売店』から仕入れて販売しているのが小売店。
そして松屋町には小売店と卸売店が混在している街なんです。
それなら、卸売店で購入した方が安く付くのは当たり前ですよね。
小売店はアフターサービスも難しいことがあるらしい
今回我が家が購入したのは兜のみ。
兜と一言に言っても、飾る時にガラスケースに入っているか入っていないかの違いがあります。
箱から出したりしまったりが不要で飾るのが楽ということで、ガラスケースの兜を買う人も多いそうですが、このケース想像以上に重かったりします。
そして誤って落としてガラスケースを割ってしまった…という人が一定数いるんだとか。
割れたら修理してもらうしかありませんが、小売店は実はその修理をやっていないことも多いそうです。
正確には、受付はするけど実際修理するのは卸売店、みたいなことです。
そうなると、そこでもまた中間マージンが取られることになり、修理代が高くつきます。(ある店員さんはガラス修理に数万円必要になることもあると言っていました)
そんな感じで、購入後のアフターサービスがあまり充実してない小売店も多いからね!と卸売店のお店の方が言っていました。
もちろん卸売店で買っても修理にはお金がかかりますが、小売店と比べると費用も安いし相談にも乗るしちゃんと対応しますよ、ということでした。
これだけ聞いたら、結果的に「卸売店で買っといた方がいいやん!」という結論になりました。
松屋町で兜を選ぶ際に気をつけると良いこと
接客されずに店内を見て回るのは難しい
僕は店内に入ったらすぐに店員が来て接客されるのが大嫌い。
まずは色々と自分で店内を見回って、「ここってどうなってるんやろ?」みたいな疑問が湧いたら、自分から聞きにいくからそれまで話しかけないで!って雰囲気を出すタイプです。
が、松屋町のお店ではそれがほぼ不可能でした。
兜は一般的な消耗品ではありません。
なので、販売してるお店に入店してる時点で、購入意欲がある・もしくは購入を検討してる、という人が入ってくるはずです。
僕は合計で4店舗見回りましたが、そのどのお店も入った瞬間からスーッと店員が寄ってきては、色々説明してきます。
全く知識のない中での購入予定だったので、しっかり店員さんの話を聞きつつ、押し売りがないか等の態度を見て、我が家とフィーリングがあったお店で買おうと考えていたので、結果的には良かったのかもしれませんが。
普段の買い物であれをされると、ほぼ間違いなく無視してるレベルです。
松屋町でも、「ゆっくり見たい」と言えば話しかけられずに見られるかもしれませんが、その難易度は一般的なお店よりも高かったです。
表示価格より値下げしてくれるお店が多い
今回僕が行ったお店は4店舗ですが、そのすべてのお店が表示価格よりも値下げしてくれると言ってくれました。
正直値段を安くするから〜という魅力だけを前面に押し出して、買ってもらおうとする姿勢はあんまり好きではないのですが。
小売店は「勉強しますよ」が合言葉です。
卸売店は、「この値札は小売店が出す価格。その値札から半額よ」などと言われます。
最初から販売価格を出しとけよって話しですが、表示価格より下がったインパクトがある方が購買意欲が高まるのは確かで商売なので仕方ないですよね。
卸売店の言葉がどこまで本当かは分かりませんが、僕が購入したお店は百貨店などにも卸しているらしく、某百貨店のそれと比べると激安価格なのは事実でした。
▼某百貨店の兜の陳列。
松屋町を後にした後に立ち寄った某百貨店での一コマです。
小売店ではなく卸売店で購入すべし!
冒頭から説明しているのと、個人的な気持ちも反映されてますが、せっかく人形の街といわれる松屋町に来たのなら、小売店ではなく卸売店で買った方が良いと思います。
値段もそうですし、色々と兜の見方も教えてくれるし、大型店舗じゃない融通が利いたりしますし。
松屋町というだけで、量販店や百貨店と比べると価格はリーズナブルになるのですが、そうはいっても数万円の買い物です。
金銭的にも感情的にも納得できるようなお店で買いたいものなので、それならお店との距離が近い卸売店の方がしっくりくるなという気持ちから、卸売店での購入をおすすめします。
我が家が購入したお店について
松屋町の話はこれぐらいにして、実際に我が家がどこで買ったのかというと、【山本人形店】というお店で購入しました。
訪問店舗としては3店舗目での購入です。
1店舗目に久宝堂を見回り、2店舗目に人形のモリシゲというお店をチラ見し、そして山本人形店へ。
このお店は、100年以上続く老舗の卸売店です。(久宝堂は40年前後ぐらいの小売店なんだとか)
そして、小売店にも百貨店にも卸している価格と同一価格で一般客にも販売しているとのこと。
その話が真実なのか、本当のところは分かりませんでしたが、精巧な作りにもかかわらず思ったより安いと実感できたのは確かです。
それが久宝堂などの小売店を見てからだとなおさら感じます。
で、結果そこのおばあちゃんと色々話をして交渉して、僕と妻はもちろん、ニョロ助も気に入った(ように見られた)兜飾りを買うことになりました。
買った兜はこれ!
当初はガラスケースに入っている兜を購入予定でしたが、店員さんと話し合ったことや見た感じから平飾りの兜を購入することに。
あわせて名前旗も一緒に買いました。(名前旗の値段は高すぎるんじゃ…と思ったり思わなかったりしましたが)
肝心の兜の値段はというと、写真に書かれている『金80,000円』というのが小売店が販売する価格らしく、卸売価格は半額の40,000円になるとのことで、税込43,200円となりました。
そして名前旗が税込23,000円で、合計66,200円の買い物になっています。
▼実際に届いたものを飾ってみたのがこちら。
※名前旗のところはニョロ助の名前と生年月日が入っているので、修正しています。
まぁ、格好良いですけど、やっぱ安くはないですよね。
後から見てみると、楽天市場でも売っていました。
楽天で買っておけばポイントがつくし、名前旗は同じものでももう少し安かったりしたのですが、説明をしっかり聞きつつ実際に見て触れて細部まで確認できたので、その確認料ということで納得しています。
また、商品のことで何か困ったことがあっても、店舗購入だとアフターサービスで相談に乗ってくれやすいし、松屋町は人形だけじゃなく花火やクリスマスツリーなど、時期によっていろんなものを販売している街です。
今後そういったものを何か買いたいと思ったときに、行きつけのお店ができたと考えると、多少ネットより高くなっていたとしても、対面で買えたことは良かったのかなとも思えます。
そんなのはいいから、とにかく安く手っ取り早く手に入れたい!というなら、楽天ショッピングなどを利用するのが良いでしょう。
▼今回僕が購入した兜はこちら。
▼名前旗はこちら。
兜を購入するときに知っておくと良いこと
ここからは実際に自分が訪問したお店で聞いた話をまとめたものです。
店員さんは買ってほしい心理で説明しているものもあるかもしれませんが、兜を買おうと思っているときに事前に知っておけると良かったなと思うことがあったので、それをまとめています。
とはいえ、全部まとめるとわけがわからなくなるので、素人目線でも理解できたものをピックアップしました。
ガラスケース飾りの兜はおすすめしない
小売店では兜に関する説明は一通り受けられるものの、
- なぜこの値段なのか
- 作りがどう違ってこだわりがあるのか
などはあまり聞けません。
そして、店内入口付近に飾っているのはガラスケース入りの商品ばかり。
奥にはケースに入っていない平飾りのものもありましたが、値段が一気に6桁(10万円以上)に上がるものがほとんどだったので断念といった感じでした。
その後卸売店舗にたどりつき、ガラスケースに入った兜を見ていると「ガラスケース代が価格に反映されているよ」ということでした。
要するに、兜と言ってもガラスケース込みの値段のため、それ相応の造りの兜になってしまうということです。(言葉悪く言えばショボいということ)
予算によりけりだけど、「出来るならばガラスケースじゃなく、平飾りできる兜がおすすめだよ」と。
他にも色々と説明を受けつつ、その情報を加味した結果、ガラスケース入りの兜を購入予定でしたが、平飾りの兜に変更しました。
と言いつつ、実際に届いたものを飾ってみたところ、初めてだと段取りも分からず飾るのに30分以上かかりました。
箱から出して一式を組み立てて…とやるのが確かに面倒だと言えば面倒です。
その点、ガラスケースに入っている兜であれば、収納場所から出して設置場所に置けば完了なので、楽と言えばかなり楽だと思います。
見えにくい部分(後頭部)の縫製もしっかり見ると良い!
これもガラスケースの話をしている時の延長線上で出てきた話題ですが、ガラスケースに入っているとガラス越しに見ることがほとんどのため、パッと見で見えない部分(後頭部側とか)は、作りがちゃちくなってるものも多いそうです。
特に金額が安いものは、大体そうなっているみたいです。
実際に、しっかり縫製がされてるものとされてないものを見せてもらいましたが、ゆるゆるした感じとしっかり締まったものとがあったので、ガラスケース飾りの兜を購入する時には注意した方が良いでしょう。
ネット注文になると、なおさら写真でしか判断できないので注意が必要かもしれません。
一方、とりあえずの見た目がしっかりしてて、できる限り安く抑えたい!なんて時は、あんまり気にせずに価格だけ相談して買えば良いと思います。
この話は兜を購入した後の4店舗目でじっくり聞きました。
兜を購入した時は3店舗目だったので、この話は知らずのままに買っています。
購入した兜が届いたので見てみたところ、販売価格10万円相当(小売店や代理店だと20万円前後はするもの)の兜の後頭部と比べると、記憶としてはいくらか縫製は簡易だったと感じます。
価格が高いと精巧な造りになっているのは基本だと思いますが、しっかり見て判断するのが良さそうです。
百貨店や量販店での購入は控えてせめて小売店で、出来るなら卸売店で買う!
今回松屋町で実際に販売価格を見て、その後に百貨店に行ったので、その時に兜の値段を見てきました。
これだけは断言できますが、ホントに松屋町で売られている額の倍以上の値段で売られています。
同一の商品ではないので断言は避けますが、松屋町で1~2万円ぐらいで販売されていたと思われるものが、百貨店では10万円以上の値段で売られているという衝撃がありました。
量販店と言えば、赤ちゃん用品がたくさん並んでいるような店舗ですが、ここも同様に値段が高かったり、もしくは値段は一緒だけど精巧さが段違い、というようなことが多いみたいです。
無難に納得して買いたいなら、百貨店や量販店ではなく、ネット注文でもなく、実際に足を運んで見て触って気に入ったものを買う方が失敗は少ないと思いますよ。
大阪・松屋町で兜を購入 / まとめ
ニョロ助の端午の節句をお祝いしようと、松屋町で兜を購入した時のことをまとめてみました。
端午の節句について、昔からのしきたりなどを調べていると、「兜や鎧は母方の親が買うべきもの」とか色々出てきます。
ですが調べてて痛感したのは、『我が家のお互いの両親がいちいち口を出してこないこと』がどれだけありがたいかということです。
なので、兜は自分たちのお金で買ってますし、しきたりがどうのこうのというよりも、イベントの一つとして楽しむものとしての購入です。
自分たちで選べて人の意見に左右されないので、結局のところそれが一番楽だなぁと思います。
と、話がそれかけましたが、大阪・松屋町で鎧や兜を購入しようと考えている人がいるなら、ぜひ参考にしてください。
またシーズンが来たら、松屋町で花火なんかも買いに行きたいなと思います。
こちらのブログを拝見して松屋町に兜を買いに行きました。
2店舗に行って、私も山本人形で平飾りの兜を購入しました‼これだけいい物をこの価格で購入できるのはありがたい‼
兜が届いた際、梱包もしっかりされていましたし、人形の製造業から始まった長い歴史があるのでおすすめです‼
ハロウィンやクリスマスの商品も販売していると伺ったのでまた息子と見に行きたいなと思いました(^^)