先日、大阪では4年に一度のイベントが開催されていましたね。
僕はすでに広告業界を退職した人間ですが、その当時働いていた後輩や友人が誘ってくれたので一緒にそのイベントに遊びに行くことに。(後輩も友人もまだ業界にいます)
4年前に開催された時はガッツリ業界に携わっていましたが、今回は全く関係のない立場としての参加です。
縁もコネもしがらみも一切なく、ただ単純に遊びに行ったんです。
そのはずでしたが、なぜか当時に先輩風をふかしていた人たちは、すでに退職した人間である僕に当時同様の気遣いを求め、同じようにしなかったからということで悪態をつかれてしまいました。
いまだに過去の栄光と肩書をひっさげて、関係のない人間にまでヨイショを求めてくることに、ものすごく残念な気持ちになったのは言うまでもありません。
そんなものはやっぱり脱ぎ捨てて変わっていかなきゃいけないし、その世界は素晴らしいと伝えたいなと思いました。
「お前、なんか偉そうになったな」の一言
そのイベントでは、僕が働いていた時に先輩にあたる人や自分の案件に携わってくれたスタッフなど、色んな人に再会しました。
スタッフとして一緒に働いてくれた人たちとは、「久しぶりやな~」とお互いに懐かしむ程度ですが、困ったのは先輩風を吹かせていたちょっとした業界の中堅重鎮たちです。
確かに僕が業界にいた時に、その先輩がたにもお世話になったとは感じています。
自分よりも年上ですし、もちろん会った時は人生の先輩として敬語で話します。
「お~久しぶりやん」と言ってくると、「あっ、ご無沙汰してます」という程度に。
働いていた当時は面白くないことでも笑顔で受け答えしなければいけないことも多々あったし、気遣いを常に心がける態度で接していました。
が、辞めた今、形は先輩後輩が残ったとしても、友人知人のような関係になっているだろうと。だからそこまでの気遣いは不要だろうと僕は思ってました。
敬語で話してるだけでも十分だろうと。
でも、そう思っていたのは僕だけでした。
実際その人に会った時、彼はメチャクチャ疲れた顔をしていたのですが、当時の僕だったらこんな感じで言うわけです。
それだけ仕事があるのもすごいですけどほんま働きすぎですよー。僕だったらそんなに働く前に倒れてます~。。。
〇〇さんってほんまタフですよね。すごいなぁ!
と、案にたくさん仕事を持ってる風にヨイショして、休まず働いてることをすごいと持ち上げ、僕には出来ないです~ってことを暗に示しながら言うわけです。
すると、「まぁな。」なんて言いながらその人も悪い気はしないんでしょうね。
でも今回の僕はそこまでの気遣いをするつもりはありません。というか、全くする必要のない立場の人間でもあります。
「大変ですね」ぐらいは言ってもそれまでです。
で、僕はこう言いました。
でも、ちょっと負のオーラ出すぎちゃいますか~w
大丈夫ですか?
一緒に現場で顔を合わせていた時から負のオーラを良く出す人だなとは思ってましたが、当時は口にすることはありませんでした。
でも業界で中堅の立場になると、そんなことを指摘してくれる人も少なくなってくるはずです。
それだったら代わりに僕が言ってあげようと。
「頑張って下さいよ」の意味を込めて。
すると、僕が予想してたのは「マジか?!いやいやお前が働かなさすぎなだけじゃ~wもっと働けや~!」ぐらいに冗談めいた返事が来ることを期待していましたが、はるか予想を越えて「お前、なんか偉そうになったな」と言われました。
僕はただただ苦笑するほかありませんでした。
いつまで過去のことを持ち出して先輩風を吹かせる気なんだよと。
「あいつ偉い奴なん?」と言われていた
広告業界と芸能界ってちょっと似てるところがあって、実力はあるに越したことはありませんが、それ以上にコネが幅を利かせてます。
実力よりもコネの方が大事なんてのは日常茶飯事で、それがないと仕事が降りてこないなんてことだらけです。
公に出来ないヤバい話はゴマンとあります。
まぁそれはさておき友人や後輩はまだ業界にいるので、このイベントで歩いているだけでそこかしこで色々な人に遭遇し、気遣いの挨拶周りのような状態になってました。
「どうもです~」
「お疲れ様です~!」
「また呼んでくださいよ~」
「何かあればすぐ駆けつけますので、声かけて下さいよ~」
多分当時の僕も同じようなことをやってたんだと思いますが、傍から見てると本当に異様な光景でした。
で、僕の友人が挨拶まわりの感じではなく、ちょっとばかし仲良さげに話しをする人がいました。
僕はその人のことを知りません。
と僕は感じました
なので、その人と友人に向かって「スタッフさん?」と聞きました。
要するに、僕の友人が過去担当していた仕事に、入ってくれたスタッフさんですか?ということで聞いたんです。
すると友人がすごい勢いで、「辞めとけよ、社長さんやぞ!」と。
どうやら話していた人は、友人からすると仕事をもらえる会社の人らしく、さらにその社長だったんだとか。
ちょっと仲良さそうに話してたやん!
って感じですが、まだ業界にいる友人の立場も痛いほど分かるので、その場は「すみません。知らなくて」で片付けました。
僕が声をかけた時は、馴れ馴れしくタメ語で話したわけでもなく、僕の友人と何となく親しげに話してるのを見たら、「友達なのかな?」って思うだろ!っていう気持ちは飲み込んで。
にも関わらず、僕がちょこっとその場を離れた時に、その社長は「あいつ誰や?偉い奴なんか?」と友人に聞いていたみたいです。
自分は社長であるにも関わらず、いちスタッフとして思って声をかけた僕に腹を立ててたんだとか。
後から友人に聞いたところ、「仕事を振ってもらってるからヨイショしとかなあかんねん」と言ってました。
まぁ、そんなこんなで大変で、骨の折れる業界なんです。
一言目から馴れ馴れしく上から目線で話してくる
次は会場を歩いている時に、僕の後輩がまた業界の中堅先輩のような人に遭遇しました。
後輩はその人にはえらく気を遣っているように見えたので、よっぽどめんどくさい人なのでしょう。
僕らはこの時、会場を後にして帰ろうと出口に向かっている時だったんです。
そこで歩いている時に遭遇したのですが、「たばこ吸いに行くからついてこいや!」と言って、僕や友人に許可を得るでもなく後輩を勝手に連れていこうとしました。
後輩は抵抗することも出来ず、「あぁ、分かりました…」と言って喫煙所に同行することに。
その場で待っていても良かったのですが、この人の態度はどんな感じになるのだろうと面白くなってきたので僕も一緒についていくことに。
ちなみに、僕はたばこを吸いません。
喫煙所で中堅先輩はたばこをふかしながら、「一緒にいるこの人は友達?」っていうような顔じゃなく、「お前は誰やねん?」的な目線を僕に向けてきました。
なので、仕方なく「あ、過去に〇〇って会社で働いてたんです」と伝えると、「あぁ~そうなん?〇〇で働いてたんや。で、今はどこで働いてるん?」といった具合。
もはやまともに話す気にはなれなかったので、「もう違う業界にいったんです~w」とかわして僕との会話は終了。
こんな態度になったのは、僕が年下に見えたからなのでしょうか?
それとも後輩と一緒にいたからなのか、真意は分かりません。
ただ、僕の後輩よりも俺は偉いんだぜ感がものすごく出てて、ちょっと引いてしまいました。
フレンドリーで親近感のある感じなら別にいいんですけどね、初めましての時にいきなり「お前誰?」って言われなかったとしても、そのような目線を向けてこられたら誰だってイヤでしょ。
って思うのは僕だけじゃないはず。
まぁ、そんなこんなで気遣いが大変なわけで、コネの業界なんです。
「過去の栄光と肩書が正義の世界」にいるとそんな態度も当たり前になるのかもしれない
友人に「結構異様な光景やったで」と話すと、「いや、ほんましんどい」と言いつつ、「でも社交辞令もコネもどこにでもある世界やん」と言います。
まぁ、確かにそうかもしれませんが、正直ひどい業界だなぁと。
ホントはもっと楽しい世界のはずなんだけどな…と感じつつ、こういうところはすごい苦手だったので、業界の仕事は好きでしたがブラックすぎる体質でもあったので僕は辞めました。
でも自分も働いていた身です。
そんな中、ここまで客観的に見ることが出来るようになったのは、間違いなく僕がその業界を辞めて違う世界に来たからです。
あのままがむしゃらに働き続けた状態で今回のイベントに参加していたなら、会う人会う人にコネを作っていかなきゃという思いで接し、結局は友人や後輩と同じように挨拶まわりのような行動を取っていたかもしれません。
さらに、新人や後輩に出会った時も、過去の栄光と肩書を武器に同じような高圧的で偉そうな態度を取っていたかもしれません。
でもそれが当たり前の業界なんですよね。
ともすれば、満員電車の原理と同じなのかもしれません。
最初は毎日満員電車に揺られて通勤するのが苦痛だと感じていたはずなのに、それが毎日続くとどんどん当たり前化していき、いつしかそれを当然と感じるようになっていく。
これと同じように、入社してすぐの新人の頃から先輩たちがみんなそんな態度で接してきたり行動している場面を何度も見せつけられるので、それが業界の常識として頭に植えつけられるわけです。
過去の栄光も肩書も全て脱ぎ捨てた時の人間はみんな素晴らしい
今僕は広告業界をやめて、全く肩書などのしがらみのない仕事をしています。
当時のような仕事としての面白さは半減してますが、ものすごく気が楽です。w
そこで気付いたのは、過去の栄光も肩書もしがらみも、全くなにも気にしない関係で話しをすると、大体みんな素敵なところがあるんですよね。
(人間なのでフィーリング的に合う合わないは出てきますが…)
極端な例ですが、
もし自分が道を歩いている時に、前を歩いている人が急に倒れたら…
どうしますか?
そのままほっといて過ぎ去りますか?
もしかしたら周りの目が気になってしまうから何も出来ずに通り過ぎる、なんて人がいるかもしれません。
では、もしその場には自分と倒れた人の2人だけだったら?
「どうしましたか?大丈夫ですか?」って、自然と声をかけるはずです。
もし寒さのきつい冬にコートもなく震えている人を見つけた時、あなたならどうしますか?
自分のコートを渡したいけど、新しくコートを買う程のお金がないから何もしてやれない…という考えがよぎる人がいるかもしれません。
仮に、もしお金のしがらみがなかったら?
「このコートで寒さをしのいでください」と言ってその人に差し上げると思いませんか?
極端な例ですが。。。
あまりに極端すぎてピンとこないかもしれませんが、仕事のしがらみもなく、出会った人との今後のメリットやデメリットが一切関わらない時っていうのは、大体みんな素敵な一面が前に出てきます。
そんな風に人と接することが当たり前のはずなのに、なかなかできません。
こうやって記事を書いている僕ですが、自分自身もまだまだだなと思わされることが幾度となくあります。
でも、こういう考えのもとに行動してれば、誰と出会っても自分がどういう立場であってもいきなり偉そうな態度になることなんてないし、逆にそういう態度を取られても終始穏やかでいられるはずなんですよね。
僕はこうやって書き綴ることでしっかりと自覚し、反面教師にしていかなきゃなと思っています。
過去の栄光も肩書にもこだわらず、しがらみも脱ぎ捨てて接することが出来る人ってホントに素晴らしい人ばっかりです。
そしてその世界は思いやりと優しさに溢れているので、素敵なものであることは間違いありません。
肩書や過去の栄光なんて脱ぎ捨ててしまおう!/ まとめ
今回久しぶりに会った先輩たちを見て、反面教師にしようと改めて思いました。
先輩たちはもちろん、友人や後輩に言いたいのは(友人や後輩には言ったけど)、もう少し外の世界を見てみると良いよってことです。
例えその業界で少しの肩書と栄光があったとしても、違う世界に行けばただの人です。
違う世界に行っても超人の可能性があるのは100m世界記録保持者のボルトぐらいじゃないですか?(今年で陸上は引退してサッカー界に行くかもらしい…)
そう考えると、頑張って続けていること自体は素晴らしいことだけど、だからと言ってそこで得た肩書や栄光は大して意味はなさないことに気付きますよね。(素晴らしい経験にはなると思いますが)
もしかすると自分も気付かない内に肩書を気にしてしまうことがあるかもしれないし、知らず知らずのうちに上から目線の態度をしていることがあるかもしれません。
こういう事態に遭遇した時はしっかりと反面教師にして、自分が同じことをしないように心がけたいものですね。
そして周りがそんな人たちで囲まれると、人生豊かにならないわけがないですからね。
毎度、ProshiXT30+です。
大阪でこんなイベントやってたんですね。カレーしか頭になかったですわ(笑)
それにしても、今回の記事は正直え~?!メンドクサ!って感じました。
私も一時期広告業界にDTPやデザイン関連で努めようかなと思ってた時期がありましたが、こんな業界の一面があるんですね・・
私には耐えられません。気まずくて気まずくて^^;
それに、過去に働いてた人に会うところなどよう行きませんわ。。
でも、自分の知らないことがまたここで分かって、ためになりましたよ。
社会に出たら、業界特有の雰囲気があるんですよね・・
私もよく知らないのですが、暗黙のルールというか。
過去の栄光と肩書で思い出したのが、前職の上司は電機メーカーにいた頃の自分をよく自慢気に話していました。
苦労話とか、そういったものを武勇伝のように語り、お前もそうしろ的な言い方でしたね。
なんか、いつまで昔の話ぶら下げてるんだろうと思って聞いてましたけど(・_・;)
なんか話まとまってるか分かりませんけど、自分もそういうの気をつけて、これからまた新しい視点で社会を見据えて?いこうと思います。
こんばんはー!
これは食博ですよ♪あんまり記事内で食博をメインにしたものじゃなかったので、イベントとだけ書きました笑
確かにめんどくさくて…大変でした。
でもホント業界特有の雰囲気とか暗黙の…みたいなのってたくさんありますよね。
自慢話はおじさんたちにはあるあるでしょうし、自分もことさら気を付けようと思いますw
いつもコメントありがとうございます★☆