こんばんは。Non太です。
もう何度も言ってますが、僕は巷でいうブラック企業に勤めてます。
朝から晩まで働き詰めとか、休みが何週間もなくて何十連勤だとか、そういった事はずっと続いていた事なのでもはや普通に感じてしまってますが、今日はブラック企業の実情などを話したいんじゃなくて、もしブラック企業と分かってようが分かってまいが働く事になったのなら、その分野での独立を視野に入れた働き方をおススメするというお話しです。
以下、例を踏まえてお話ししたいと思います。
ブラック企業で働く一部の社員には精鋭がいる
あくまで僕の経験則からですが、ブラック企業の社員に対する理不尽さは半端ないです。
度合的に1のアメに9のムチで社員をこき使います。
そして常套句は、『お前らの勉強のためにやっている』といった都合よく使われてるにも関わらず、あたかもお前ら(社員たち)のためを思ってやってあげているんだというような言葉を多用します。
それに錯覚してただただ都合よく使われる人、それに違和感を感じて逃げ出して辞めていく人、色々な人がいますが、その中でもその理不尽な状況を耐えて耐えて耐え抜いた先に、少し芽が出始める人がいます。
ブラック企業にただではのまれないように仕事のやり方も工夫して結果を出し、ブラック企業の体質は変わらないまでもそのまま自分のスタイルを確立させていくような人です。
こういう人はもちろんストレス耐性もハンパない。仕事の仕方もわかっている。過去にいじめのような殺人的なスケジュールが出てきても気合いと根性でこなし、上司や社長からも認められるほど結果を残す。そういう人がたまにいます。
あまり多くはないと思ってますが、それがまさしく精鋭です。
いや、もしかするとそのブラック企業にいたからこそ、精鋭として力を発揮できたのかも分かりませんが、とにかくそういった精鋭の人が少なからずいるものなんです。
ちなみにここでいう精鋭とは、仕事もかなり出来るのは確かですが、ブラック企業から見るとかなり都合の良い社畜ということです。
ブラック企業から這い上がった精鋭の教育方法は、やはりブラック企業体質の教育になりやすい
例えば、今が夜の20時だったとします。
上司やバカげた取引先などから、『明日の朝8時までに○○の資料を作って提出するように』なんて言われたとします。
今から12時間しかないのに…調べたりもしないといけない…と頭をよぎりますが、すぐさま出す結論は、徹夜して仕上げるしかない!となります。
もちろんイヤなのはイヤなのですが、ブラック企業で耐え抜ける精神の持ち主の思考回路は大体こんな感じ。
もう一つ例を。
10連勤を終え、やっと明日が休みだーと思いつつもうすぐ帰ろうかなと考えていた矢先、上司やまたバカげた取引先から『明日に○○の現場が入ったんだけど、どうしてもスタッフの手配が出来なくて…明日にその仕事に入ってもらっていい?』なんて言われます。
もちろん断れないと思いつつ、出す思考回路はホントは休みやったけど予定をキャンセルしてやるしかない!となります。
こんな風にして、ブラック企業にとっても都合の良い精鋭は出来上がっていくんです。感覚もその頃には麻痺して、こういう事が当たり前に感じ始めます。
(もちろん徹夜をしたからという残業代が出るわけではなく、休日出勤をしたからといって代休がもらえるわけでもありません)
そもそもブラック企業で耐え抜く人というのは、こういった仕打ちや待遇にも我慢してきた人です。そしてこういう思考回路になりやすいんです。というかそんな思考回路じゃないと、すぐにショートしてしまいます。
何が言いたいかというと、一般的に社会人として働いている人からすると、上記のような考え方が異常であることやそこまで自分を犠牲にしてまで…といった行動が普通に出来てしまうので、それをベースに物事を考えてしまうんです。
どういう事かというと、緊急で明日までに資料を作って提出しないといけなくなった場合、精鋭は徹夜して仕上げようという思考回路に行きつくのですが、一般社会で働いてきた人からすると、『そんな無茶苦茶、徹夜しないと出来ないじゃないですか!それは無理ですよ!』となります。
精鋭からすると、そんなの当たり前やん!となるのですが、、、
あとはお察しの通り、一般社会で働いてきた人にとっては、嫌になって逃げていくか(退職)、耐えて頑張る事が自分のためになるという勘違いから始まるブラック企業の精鋭への第一歩を踏み出すか(社畜)のどちらかの選択を迫られます。
というように、理不尽なことを要求され、その要求に身を犠牲にして対応してきた精鋭だから、同じ境遇の出来事が発生すると、相手に対して同じ目線で物事を要求する傾向にあるんです。
俺もやってきたんやから、お前も頑張れ。といった風に。
俺もそれを乗り越えてきて、やっと今があるんだぞ。といった風に。
これが全てNGなわけではないですし、全て正解なわけでもありませんが、やはり感覚はずれてますし、その教えに沿って磨かれた仕事力と価値観は、やはり同様に後輩や部下にも同じ教育をやりやすい傾向にあります。
本日の本題:ブラック企業で働くなら独立を目指して働いた方が良いということ
例を出して色々と話してきたのは、ブラック企業で働きはじめ、何とか耐えて自分の地位を少しでも確立出来たとしても、あとは自分と同じような人間が入ってこない限り、後輩や部下へと自分がしている仕事を引き継いでいくことが出来ないよ、という事が言いたかったのです。
要するに、いくらブラック企業で結果を出したとしても、自分と同様に精鋭になれる部下が入ってくるまで、そしてその部下が育つまでブラック企業で働き続けることになるよ、ということです。まぁその後も延々とラットレースでしょうがね。
では、独立を目指すことを前提にブラック企業で働くということであれば、なぜ良いのか。
その前に、簡潔にブラック企業で働いていく内に身に付いていくものを列挙します。
全て自分でこなすオールマイティタイプの仕事ぶりが磨かれる
あくまでこれは僕の体験談と経験則をもとにお話しした内容となります。
ブラック企業で求められるのは、とにかく会社(社長)にとって都合よく仕事をしてくれて、会社としての売上や利益を上げてくれる人です。
ブラック企業は、理由が何であれ徹夜をしてでも休日返上してでも、仕事だからという事を理由にして馬車馬のように働く人が大好きです。それが一番人件費も抑えられて、利益へと繋がりますからね。
そうなると、人を頼っていられない、頼って失敗するぐらいだったら自分でやった方が良い! と言う事を考え始め、全てを自分でこなそうとし始めます。
これでパンクしてしまう人もいるのですが、ブラック企業の精鋭はこれさえも耐え得ります。そしてオールマイティにこなせる技量を身に付けていくんです。
ブラック企業では自分一人でほぼ全てのことをこなさないといけなくなります。
もし独立した場合、誰かを頼って仕事はできませんよね。まずは自分から仕事は始まるはずですから。
だから、独立することを前提に仕事をしていたならば、そういった全て自分ですすめなければいけない、誰かを頼ってする仕事じゃなくオールマイティタイプの仕事ぶりを磨くことができると思うのです。
(業界によって、かなり差はあると思いますが…という事を付け加えておきます)
ブラック企業の体質を学べる
こういう事をすれば、こういう気持ちになって、これだけ作業してもこれだけの給料にしかならない、と思うでしょう。
もし独立を考えずにただ社員として社畜として働いている限り、その先に出るのはグチのみです。なけなしのお金も日々のグチのための居酒屋代に消えていくかもしれません。
ただ、独立を考えていた場合、理不尽に起こった出来事が自分の心理にどう影響を及ぼしただとかを感じる事も出来ますし、反面教師にしていくことも出来ます。
そういったブラック企業にしないための環境づくりを考えられる場と出来るんです。
ビジネスを軌道に載せるための膨大な作業量をこなす体力がつく
ブラック企業として、無茶苦茶なオーダーがきて、全く自分にとって利益になるわけがない作業で何日も帰れない日々を過ごしたり、休日を返上して仕事をしたりやってきたんです。
もしこれを自分のビジネスで自分でやっていたら?と考えると、絶対結果出せるやん!と思い始めると思います。
こんなんだったら起業しなかったら良かった…みたいになることを防げる可能性があがると思っています。
それぐらい乗り越えられるパワーは、ブラック企業で勤めていることで身に付いていますからね。
仕事を成功させるための思考回路は自己犠牲してでも成功させろ!が身に付く
何が何でも期限を間に合わせる!、何が何でもやるしかない!といった根性論も含め、自己犠牲の思考回路がハンパなく身に付いていると思います。
他にもたくさんありますが、上記だけでもブラック企業で何年も乗り越えて仕事をしてきた人なら、かなり身に付いている事だと思います。
ブラック企業で働くなら独立を目指して働いた方が良い理由
第一に、ほぼ全ては上記で話してきた通りなのですが、どこかの企業に属して定年まで働こうと思っている場合、ブラック企業で定年まで続けられるかどうかで言われると、ほとんどの人がNo、もしくはわからないと答えると思います。
それが全てですよね。
もちろん一般的な企業でも、定年まで働きますか?と聞かれて、即答でYesと答える人ばかりではないことは百も承知です。
ただ、独立はブラック企業の理不尽さに耐えたご褒美として、その働いている期間は独立するための練習期間、勉強期間だと思うことで乗り越えられる可能性も高くなるかもしれません。
というか、独立を視野に入れた働き方以外に、ブラック企業で働く意味はほとんどないんじゃないでしょうか。と思うわけです。
これは僕が働いている業界、イベント業界に特化していうとですが、独立した場合、ブラック企業で社員として勤めていた時の3倍~4倍の給料を稼げて、作業量は1/10ぐらいに減るでしょう。しかもほぼノーリスクで。
ブラック企業でしゃにむに働いてきたおかげで、関係値も信頼関係も構築しており、そのまま関係値を引き継ぎやすいからです。
もし取引先がゼロだったとしても、ブラック企業時代は精鋭ですからね、その道には精通しているはずなので、うまく行きやすい傾向にあると思います。
最後に_僕がブラック企業と同じ業界で独立しなかったワケ
僕は2015年9月末でブラック起業である、今働いている会社を退職しますが、同じ業界で独立しようなどはみじんもありません。
これは単純ですが、この業界の体質が好きじゃないからです。
- ずるがしこく生きる人が得をする。
- 遅刻、サボりは常習化。仕事を飛ばしても、まだ同じ業界で生きていける。
- Aの会社を首になっても、Bの会社で働ける
- 業界の人手不足が顕著で、立場の逆転が起こっている(詳細は割愛)
- 人間的に魅力のある人があまりにも少ない
これも挙げればキリがないですが、イベントは好きですが業界の体質が合わない。
もちろん同じ業界からも誘われましたし、独立してやっている人からは、Non太が独立したらかなりうまくいくやろうね、なんて言ってくれる人もありがたいことにいました。
初月から余裕で売り上げ=給料で70万ぐらいは行くんだろうなと思います。
それでも独立しようと思わなかったのは、業界的にブラックな資質があるというのもありますし、もっと自由に生きたいと思ったから。
妻と週に1日、2日ぐらいしかちゃんと会話出来ない生活も、全く寝ずに何日も働く生活も、若いころは良かったですがずっとは出来ないと思ったから。
ただそれだけです。
でも、この考えを2,3年前に持ってたら、今の業界で独立することを考えて働いていたかもしれませんね。。。
だいぶ長くなってしましましたが…
最終的にブラック企業と思うかどうかは自分次第なところはあるのですが、もしただ社畜として延々とブラック企業で働くぐらいなら、サッサと辞めて別の業界に転職するか、もしくは独立を前提に技術を盗むことを考えて働いた方が良いと思います。
一応、僕はガッツリのブラック企業で5年は血ヘドを吐いて耐えましたので、、、参考になれば幸いです。
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