どうも~副鼻腔炎の一つである前頭洞炎に悩まされまくっているNon太(@LoveWifeLives)です。
この記事をアップしたのが2017年1月9日なので、もう明日(1月10日)には前頭洞炎を改善するための手術を行うことが決まっています。
手術に至るまでの流れは以下の通りです。
- 副鼻腔炎で長年頭痛に悩まされる
- 手術をして改善
- 1年後に頭痛が再発
- 診てもらったところ前頭洞炎と診断される
- 再度手術を勧められる
- 明日手術
という状況で2回目の手術をすることになったのですが、診断してもらった僕の前頭洞は一般的な人とは違う形状をしているようです。
だからこそ手術が必要らしいのですが…。
全くもって興味のない人には興味のない話しですが、副鼻腔炎や前頭洞炎などで頭痛が起こって大変な思いをしている人もたくさんいるでしょうから、この経験が少しでも参考になればということで自分の症状や状況をご紹介したいと思います。
副鼻腔の状況
まずは過去の状況から現在に至るまでの、僕の副鼻腔がどうなっていったのかの変遷です。
実際の自分のCT画像です。
2015年5月の副鼻腔
まずは一度目の手術を行う前の、何も処置をしていない僕の副鼻腔のCT画像です。
▼2015年5月のCT画像
慢性の副鼻腔炎であることが分かっている程度で、とにかく頭痛がひどかった時期です。
画像右上の部分(前頭洞)が灰色になっていて、そこに膿が溜まっていました。
【画像解説】
あくまで病院の先生に聞いた話をまとめているだけですが、左目の上に膿が溜まっていて炎症を起こしており、それが頭痛の原因でした。
良く膿が溜まると言われている上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれるところには、全くと言っていいほど膿はありませんでした。
2015年8月の副鼻腔
5月に手術をした方が良いと診断され、6月に手術を実施。
その後8月頃に一度頭痛が悪化したことがあったため、その時にもCTを撮影しました。
その時の画像です。
▼2015年8月のCT画像
1度目の手術で鼻の中央辺りがかなり変わったことが分かります。
【画像解説】
手術前の画像と比べてもらえれば分かりますが、複雑に迷路のようになっていた鼻の中央がごっそり削られてなくなっています。
こうやって鼻の通り道をよくして、膿が排出されやすくするための手術だったわけですね。
ただ、前頭洞周辺にある膿が排出されているのかはこの画像では判別しにくかったです。
2016年11月の副鼻腔
術後の経過を順調に過ごしていたものの、手術から1年半が経って急に頭痛が再発しました。
その時にもCTを撮影しましたが、その画像はもらえなかったので2015年8月のCTを違う角度から見た時の画像です。
▼それがこちら
1度目の術後は2つの病院で診てもらいましたが、その手術は「完璧と言えるほどに綺麗な手術がされている」と両方の病院で言われました。
問題は左目の上(おでこあたり)の前頭洞の膿です。
【画像解説】
上記画像の通り、左前頭洞にはまた膿が溜まっていました。
これによって左前頭洞周辺が炎症を起こし、神経を圧迫して頭痛が起こっているとのこと。
また右側の前頭洞は全くもって膿は溜まっておらず、正常な状態でしたが、悪くはないけど異常発達があるとのこと。
そして緑色のところが、前頭洞と鼻の穴をつないでいる通り道でしたが、ここにも一般の人と比べると違いがあると言われました。
手術前から手術後、さらには頭痛が再発するまでの副鼻腔の状況はこんな感じでした。
2016年11月の診察で分かったこと
何度も頭痛を発症し、専門的な大学病院で検査を受けた結果、分かったことが3つありました。
それが以下です。
➀前頭洞の空洞の発達が一般的な人の2倍!
前頭洞とはおでこ周辺のあたりのことを差し、大体は目じり辺りまでが空洞になっている程度が一般的だそうです。
僕の場合、前頭洞としての空洞がこめかみの後ろ辺りの方まで発達しているとのことでした。(悪いことはなくてむしろ良いらしい…ホントかは分かりませんが)
➁右前頭洞が左にはみ出ている
前頭洞は左右にありますが、左右対称ということはほとんどないみたいです。
上記画像を見てもらっても分かりますが、青枠で囲ったところが真ん中より少し右の方に出ています。(画像左側が顔の右部分になります)
このおかげで左前頭洞が押しやられて、少し狭くなる現象が起こります。
③左前頭洞の膿を排出するはずの通り道が一般的な人の2分の1!
右前頭洞が左にのびているおかげで、左前頭洞の空洞が狭くなっているとの事でした。
そもそもこの通り道は他の副鼻腔と比べると狭い通り道なんだそうですが、このせいで僕の左前頭洞の膿を排出するべき通り道の広さは、一般的な人の2分の1しかないんだとか。
これが頻繁に左前頭洞に膿が溜まって炎症を起こす原因だったんです。
副鼻腔(前頭洞)の通り道を拡げる手術「前頭洞拡大手術」
頻繁に前頭洞炎(いわゆる前頭洞に炎症が起こる現象)を起こしてしまう場合は、手術で通り道を拡げる選択肢を取ることが多いそうです。
▼こんな手術
通り道が狭いために膿を排出出来ないということなので、その通り道を拡げてあげれば膿が溜まることを回避できるわけです。
正確な術名は分かりませんが、「前頭洞拡大手術」といったようなものです。
僕がやる手術もこれだと思ってました。ただ診断の結果そうはいかなかったんです。
なぜなら、前頭洞の広さが一般的な人の2倍あって、逆に通り道が2分の1しかないために、言わば通常よりも4倍ぐらいの負荷がかかってしまうんだとか。(結局詰まってしまうらしい)
さらに通り道のすぐ横は目になるので、拡げることが出来るのも数ミリ程度が限界だと。
数ミリ拡げただけでは、僕の2倍の空洞に溜まった膿を排出することは出来ないだろうとのことでした。
最終的に決まった「内視鏡的鼻内副鼻腔手術」
前頭洞拡大手術が出来ないと分かり、最終的に行う手術は「内視鏡的鼻内副鼻腔手術」と呼ばれるものになりました。
▼手術の概要はこんな感じ
画像に書いている通り、左右の前頭洞を隔てている骨を削る手術だそうです。
この手術を行うことで、左前頭洞に溜まった膿を右前頭洞にも流すことが出来るので、両方から膿を排出していけるようになるわけです。
鼻の穴から出来る手術のため、特に顔面に傷が残ることはないとのこと。
これが僕が手術を受けるに至った副鼻腔(前頭洞)の状況です。
副鼻腔の状況 / まとめ
解説と言って医者のようにお話しましたが、ただ実際に自分が先生に聞いた話しを言葉にした体験談です。
なので、個人差があるでしょうし病状のことを聞かれても答えられません。
とは言え、恐らく素人としては一番詳しく状況を書いているブログだと思いますので、副鼻腔炎で悩んでいる人が読んで参考にしてもらえれば嬉しい限りです。
副鼻腔炎の中でも頭痛の症状がひどいとホントに辛いです。
参考にしかなりませんが、僕が診察を受けた病院は以下の2つなのでご紹介しておきます。
いづれも名医と言われている信頼できる先生だと思いますよ!
実際に手術後の入院生活はこちらから↓↓↓
↑一度目の手術を行った病院です。日帰りで副鼻腔炎手術を行ってくれます。
↑細田耳鼻科の紹介で行きましたが、この病院の耳鼻咽喉科の朝子幹也先生に診察してもらっています。
大学病院は待ち時間が長い上に、流れ作業のように対応されるイメージがあって好きではありませんでしたが、この先生と話してそのイメージは一気に消え去りました。
副鼻腔炎(前頭洞炎)に関する記事一覧
副鼻腔炎の手術を行った1年半後、症状が悪化したため再度手術を行うことになりました。
副鼻腔炎第二章として、前頭洞炎としての手術前から手術後のことまでをまとめています。
●副鼻腔炎とは切っても切れない関係…新たに再手術が必要になるかもしれない!
●副鼻腔の一つである前頭洞炎が発症するまでの経過と診断された結果と処置後の経過について
●前頭洞炎を発症して出てきた症状と、治すための前頭洞を拡大する手術について
●前頭洞炎で手術が必要と診断された僕の、副鼻腔(前頭洞)がどのような状況なのかを解説!(←今はこの記事)
岡山の医者ですが僕も同じ症状で悩み同じ手術予定になってます。手術後2年経ちますが頻回に副鼻腔炎、前頭部痛を繰り返してます。内科医ですが耳鼻科の内容には弱く、インターネットで検索していたらこのサイトを見つけました!結果また教えて下さい。お大事に。
けんさんこんばんは。
前頭洞の痛みはホントにハンパないですよね…。
僕が手術したのは関西医科大学ですが、しきりに「どこの病院でも手術出来るわけじゃない」と言ってました。
手術はすでに終えていてすでに3週間経ちますが、今のところは頭痛も治まり経過良好に過ごせています。
無事に治るといいのですが…けんさんもお大事にしてください。
コメントありがとうございました!
返信ありがとうございます。
無事で良かったです。
今日も耳鼻科で前頭洞まで抗生剤を入れて洗浄して貰いました!
今回の術後は苦しかったですか?
僕も内視鏡で前頭洞を開通する予定です。
けんさん遅くなりました!
今回の術後は…苦しかったですね。w
鼻にタンポンが詰め込まれてるせいで、苦しいしツバも飲み込むのも一苦労といった感じでした。
一応こちらの記事に術後生活を書いています。
前頭洞の左右を通れるように骨を削ったようですが、その痛みは全くありませんでした。
手術頑張って下さいね!
参考になります。咳が止まらず、嗅覚がなく、飛行機の着陸で眉近くの眉間に激痛が走り、勿論鼻は詰まっており(無呼吸症でCPAP、鼻から強制的に空気を入れる機械を使っているので苦しんでました)蓄膿と診断されるも、嗅覚がないので大学病院を紹介されたら「好酸球性副鼻腔炎」と診断され、鼻の骨を削りつつやる手術を10/25に控えていましたので、大変参考になりました。特に術後は7-10日で退院と言われていたんで、たかが内視鏡の手術なのに何故7-10日も入院なのかと疑問に思っていましたが、理解できました。ありがとうございます。
Mikeさん
副鼻腔炎とのことで、大変ですよね。
一言に副鼻腔炎と言っても、恐らく色んな症状があるはずですが、無事に手術が終わり、快適に過ごせるようになることを願ってます。
余談ではありますが、僕は2回の手術を終えて、積年の悩みであった頭痛からは解放されています。
コメントありがとうございます。
私はおそらくこの手術を受けることになる日本の外国人です。 この手術の費用はいくらですか? 私は国民健康保険を持っています
Jules Ranさん
こちらの記事⇒【副鼻腔炎(前頭洞炎)手術体験記】入院7日目&最終日。退院が許可された日と退院した日の事と入院費の総額についてでも書いてますが、手術と入院の総額は255,760円でした。
ですが、国民健康保険に加入しているなら、高額療養費制度というものでかなりの額が返ってくるはずです。
実際に僕が支払ったのも、5万円とかそれぐらいだったと思うので。
手術は大変でしたが、頑張ってください!