どうもNon太(@LoveWifeLives)です。
先日、以前働いていた時の仲間(3人)とご飯を食べに行きました。
その内の一人は、当時僕と一緒に正社員で働いていたK君で、今は彼も仕事を辞め新しい仕事に就いています。
残りの2人であるH君とD君は正社員ではないものの、僕らが辞めて仕事が回らなくなっている会社の作業を、外注という形で社内に入って作業をしている2人。
そして僕は今は全く関係ない仕事に就き、外から俯瞰的に話しを聞く立場。
そんな4人で飲みに行った時に話したことで、どれだけお金を積まれてもどれだけ今の収入よりも待遇が良くなると分かっていても、自分が決めた正しく生きるという道は絶対外れないと改めて感じました。
矛盾したスパイラルにはまって苦しんでいる人は、ぜひ読んでほしいと思います。
でも、会社員として働いている人にとっては同じような悩みで苦しんでいる人が少なからずいるだろうという思いで、そんな人たちの気持ちが少しでも落ち着いてくれればいいなと思って書くことにします。
飲みに行った時に話題に出たこと
4人で飲みに行った時に出た話題がどんなものだったのかというと、「会社に戻って一緒に働かないか?」という誘いでした。
会社を退職し1年以上が経過したにもかかわらず、まだ仕事を一緒にしたいと言ってくれることは素直にありがたいと思いました。
でも、「そうなんや、じゃあ戻ろっかな」とは微塵も思いませんでした。
退職した経緯として、常日頃からの社長の傍若無人な姿勢は受け入れがたかったし、仕事としても虚偽の実施報告をし続けなければならないことがどうしても受け入れられなかったからです。
とは言え今働いている仕事と当時を比べると、仕事の楽しさという点では前職の方が断然上だし、給料も断然上です。
さらには拘束時間は超が付く程長かったものの、勤務中に外の空気を吸いたいと思えばいつでも会社の外に出ることも出来るし、勤務スタイルにおける制約と呼べる制約はほとんどなく良く言えば自由でした。
そういったことが今の職場では全く出来ないため、窮屈さを感じていたのも事実。
そんな時に降って沸いた話しでした。
現在の会社の状況を聞いた
H君とD君は現在も僕が辞めた会社の中に入って仕事をしているので、実際の現状を聞くことが出来ました。
社長の他に社員は二人。
その内の1人は社内での窃盗事件を頻繁に起こしている疑惑が浮上しているらしく、また仕事も放置して取引先からの信用を無くしてしまっているようで、年内程度でクビになる予定だとか。
もう1人の社員ももはや全くヤル気がないらしく、こちらもまた来年1月ごろを持って退職希望を出しており、社長から最後の引き留めを食らっているとのこと。
お金の問題で解決を図ろうとするだけの社長だそうで、これも恐らく話しは平行線。折り合いが付くことなく退職の道に進むだろうということでした。
そこにH君とD君がサポート役として入っているわけですが、もはや社内統制は取れておらず社長も社員も言っていることとやっていることはちぐはぐ。
責任のなすり付け合いの毎日だそう。
ただ外注として支払いを受けているお金がそれなりにあるので、サポートとして仕事はしているというものでした。(その他にも諸事情はあるけど)
さらには、長年会社の売上に貢献してきた仕事で、数年間虚偽の報告(実施していないのにしたとウソを付いてお金だけもらうようなこと)をしていたことがバレ始めたらしく、仕事を失う可能性が高くなっているとのこと。
それだけで数億円のダメージです。
僕がいた当時から統制の取れていない会社ではありましたが、1年が経ち全く変わっていないどころかさらに悪化しているような状況でした。
社長の態度や行動が拍車をかけるように悪い方向へ向かっていた
H君やD君の話しを聞けば聞く程、理不尽でさらなるブラック企業体質な風土は変わっていませんでした。
人が変わるのは本当に難しいものであることを痛感します。
社長は仕事がなくなることへの危機感も少しはあるようで、逆にそれがいらだちや精神的に追いつめられることを助長し、正常な判断が出来ないようにもなっているのでしょう。
ただ残念だったのは、窃盗などを起こしていると冒頭に書いた社員が平気で虚偽の報告をしていたわけなのですが、それが明るみに出はじめて仕事を失う危機にもなっています。
取引先に謝罪しにいくことになったみたいですが、監督不行き届きという形式ばった謝罪を行ったのみで、全面的にその社員が悪いという話しの仕方をしていたとのこと。
本音で話し合うという姿勢はひとつも成長していなかったようです。
月収100万円ぐらいは貰えるだろうという想定の話
「結局1年経っても何も変わっていない」
彼らの話しを聞いて、心を入れ替えて仕事に取り組むことも全く出来ていない社長、自分が辞めた時と比べても当時と何一つ変わっていないことに驚愕でした。
そしてH君やD君の口から出てくる不満もまた、僕が勤めていた時となんら変わらないものでした。
そんな時にH君は言いました。
「今Non太が戻ったら、無くなるって言ってる仕事もちゃんと戻ってくるかもしれへんで!
もしそうなったら月100万ぐらい請求しても大丈夫なぐらいやろうな。
俺の仕事でさえ数十万貰えてるんやから。
Non太とK君が戻ってきてくれたらメッチャ仕事も面白くなってやりがいありそう」
と。
そう、社員として残っている2人は年内でいなくなるかもしれない。(恐らくいなくなる)
さらに長年続いてきた仕事もなくなるかもしれない。(なくなったら会社の存続自体が危うい)
H君とD君はもっと本音で、ぶつかり合いながら切磋琢磨して仕事がしたい!(でも今の社長と社員じゃ話にならないから悶々とした日々)
そして僕と同じく会社を辞めたK君。
K君と僕が一緒に戻ってきてくれたなら、楽しくも一生懸命に仕事に取り組めるんじゃないか。
さらに今の仕事環境が変わっていって発展していけるんじゃないか。
そういう期待も込めて言ってくれました。
月100万円がもらえるとなると、当時の月給の約4倍です。
なので少し考えました。
もちろん社長が直接そう言っていたわけではなく想像の域は越えないものの、H君は社長がそんなニュアンスで言っていたことを聞いたことがあったんだとか。
僕が担当していた仕事は年間で1億以上の売上があり、仮に利益率30%と見積もっても3,000万円の利益がありました。
それを失いかけている時に(今後ほぼ100%の確率でなくなる)、その収益が戻ってくることを考えたら年間1,200万円の支払いで済むなら安い買い物と言えるでしょう。
さらにはそれに付随した仕事が飛んでいくのを防げるとしたならば、さらに倍ぐらいの利益になるものを失わずに済むわけですからね。
以上が、4人でご飯を食べた時に話題にあがった内容でした。
僕が返事を返した内容
飲みの場であったにも関わらず、僕の返事は結構重かったかもしれません。笑
返事をする前に、僕の心の中でも天使と悪魔のささやきが聞こえてきました。
心の中の天使と悪魔
話しを聞いた時に一番最初に考えたのは、「月収100万円」をもらえるというものです。
すると悪魔がささやきかけてきます。
心の中の悪魔
おいNon太! 月収100万貰えるんやぞ?
お前は自分で稼ごうと思っても全然稼げなかったやないか!
当時、ブラック企業でしんどいって言ってた時も、「月100万ぐらいくれるんやったら全然働けるよな~」って言ってたやないか!
前と同じ仕事をこなすだけで給料4倍になるんやったらおいしいんじゃないのか?
これがあれば病院だって心配することなく行けるし、家賃や食費や生活のことだって何一つ心配することなく過ごせるぞ!
世の中は金がないと生きていけないんだから、そんなおいしい仕事をみすみす逃す方がバカだぞ!
全くの新しい仕事をするわけでもなく、今までやっていた仕事を1年ぶりに復帰して、同じように頑張る!ということを考えると、はるかに簡単なことであることは目に見えていますね。
すると、天使の声が聞こえてきました。
心の中の天使
Non太さん。
あなたが仕事を辞めてからの1年をずっと見てきました。
辞めた当時は「あんなクソブラック企業が!」と言っていたのに、今ではちゃんと感謝の気持ちをもって振り返ることが出来ていますね。
そうやって日々振り返ることを忘れずに、心穏やかに過ごせているのは素晴らしいです。
「仕事を守るため」と言ってウソをつき続けることが出来ない。それがどうしてもつらい。
そう言って「正しく生きたい」と思い、人にウソをついたりごまかしたり、そんなのは辞めて生きていく!そう決めてその会社を退職したんですね。
その気持ちを忘れていない上で、それでもあなたが戻りたいと思うのであれば戻ってみるといいでしょう。
ただ、お金だけを理由にして戻るという選択肢を取ってはいけませんよ。
考えてみればわかるでしょう。
過去を振り返り反省した時の気持ちを忘れてはいけません。
僕の心は揺るぐことなくすでに決まっていましたけどね。
僕の返事
一通り、天使と悪魔との会話を終えたところで僕はH君に以下の条件を話しました。
機会がある時に、社長には話してくれて良いよと。
- 今の社員がいる限りは戻らない(戻れない)
- 社長がホントに過去を反省し、これからの生き方を変える
- ごまかすために奔走して忙しいではなく、リアルな数字を実際に引き上げるために奔走して忙しいという仕事の取り組み方をする
- もし上記のことを社長が考え、行動を起こすのであれば喜んで仕事に戻りましょう
と言いました。
僕の真意はこうです。
人生の中で意識しない限り、人がプライドを捨てたり、今まで犯してきた悪いことを反省する機会というのは実は多くありません。
死ぬ間際になって「あぁ、もっとこうしておけばよかった。ああしておけば良かった」と、やっとたくさんの反省をして死んでいくとも言われています。
前の会社の社長は、30代後半で会社をおこし、まだ年齢がそこまで変わらない僕やほかの社員を抱えて何年もやってきたことは並大抵の精神力ではいかなかったでしょう。
そして今、会社の組織は崩壊し会社自体が存続できるかもわからないほどの岐路に立たされて、「自分が変わらないと何も変わらない」ということを知る為の大切な時なんだと思いました。
今までやってきたことを脱ぎ捨てることは簡単じゃないでしょう。新しいものを受け入れるのもパワーがいります。
でもそれを受け入れて、「正しく生きて社会へと貢献していく」という想いを持ったならば、微力ながら力を貸したいと思うようになったわけです。
それが僕の真意。
そしてH君にはもう一つ言いました。
- 条件とは言っても、「上記を実践したら俺らが戻ってやるわ」というような決して上から目線で話していることではないこと。
- もし社長が、僕やK君を戻ってこさせるための形式上の謝罪や発言をするのであれば、それは意味がないので戻ることは100%ない。
- 会社が潰れてしまうので、少しぐらいごまかしてやるのは仕方ないこと!という考えが捨てられないのであれば、その姿勢で仕事が出来る人を見つけてくれと。それは僕じゃない。
- それぐらいの覚悟と信念を持って自分の心を入れ替えないと、恐らく何も変わらないはずやで。
- 偉そうには言われへんけど、もしほんまにそんな考えに目覚めたら、たくさんの人が協力してくれるようになると思うから!(もちろん僕もその内の一人に加わるつもり)
と伝えました。
残念ながら、そばで社長を見ているH君の返答はただ一つ「多分ムリやろうな…あの人が変わるとは思えない」でした。
正しく生きる道 / まとめ
恐らく僕が会社に戻ることはないのかなと思っています。
正しく生きようとウソを付くことをやめて、人を傷付けることをやめて生きていると、正直息苦しく感じてしまいそうになる世の中が形成されているのも分かります。
だから結局は、お金が稼げるなら、儲かるから、みんなやっているから、そういってみんな逃げていってしまうんでしょう。
でも僕はその意識を持って日々生活することで、モヤモヤすることなく毎日を精一杯生きられていると感じます。
イヤですよね、いつも得体のしれない不安や悩みに付きまとわれている生活なんて。
前の会社が過去の頃から変わることのない状況にいる内は、またそういう生活に逆戻りしてしまうことが目に見えて明らかなので、例え100万円を積まれたとしても僕は戻らないという選択肢を取るわけです。
環境のせいにするのはいけませんが、どうしてもその環境があって正しく進めないというのであれば、一度抜け出す勇気を持ち自分が正しいと思える仕事を見つけていくことも大切です。
生き方を変えて考え方を変えていくことは、例えひと時は苦しい修行のように感じることがあるかもしれませんが、今の現状は全て自分が作り出していることを肝に銘じて、僕は歩いていこうと思います。
どうも、毎度です。(笑)
いやぁ、ホントそうですよね。
自分で決めた道ですから、他の人がどうこう言おうが判断するのは自分ですね。
そういうなら、自分が決定権を握っているのだから環境のせいにするのは確かにマズいって話もありますけど、自分が潰れたら親は兄弟は・・って考えると、死ぬまで嫌なことを続けるよりも自分が生きて家族と過ごせる時間を持つって方がいいですね。
私はそう思い、前職を退職しましたから。
だからといって、他の人の意見は受け付けないってのも愚かですから、私自身もこれから色んなこと言ってくる人が出て来るだろうなと思うと、自分の気持ちに整理をつけておくことが必要ですね。
考え方の参考にもなるので、これからNon太さんの記事読み続けさせていただきます(^_^)v
proshiさん
もうね、バレたらまずい!ってことをするのはしんどいんですよね。笑
お金持ちじゃなくてもほんと家族でゆっくり過ごせる時間があるって大切ですから。
一つブレない気持ちを持っておくと確かに良いかもしれません。
いつもコメントありがとうございます!