どうもNon太(@LoveWifeLives)です。
あなたはウソを平気でつける人ですか?
そう言われて、「はい平気でつけます」という人はどれだけいるんでしょうか。
ウソには2種類あって、誰かを幸せにするための、誰かを傷付けないためのウソと、人をあざむくためのウソがあります。
今回話したいのは、後者の人をあざむくウソについて。
ある僕の知人に逃れられない状況に陥っている人がいるのですが、その人が今ものすごいウソをついてしまっています。
もしこのウソがばれたら一瞬で会社は倒産、訴訟問題に発展するかもしれません。
でも、ウソをつかざるを得ないんだろうなというのも、はたから聞いている分にはわかります。
もしウソを公表して正直に話すと、会社の倒産はもちろん、その仕事に携わっている何百人の人たちの仕事がなくなってしまうことが目に見えているから。
こんな時同じ立場の同じ境遇になったとして、それでも僕はうそをつかずに戦う勇気をもてるんだろうか?と、ふと考えました。
そんなお話しです。
とある小さな会社の社長の大きなウソ
実を言うと、この話しは僕が以前勤めていた会社の話しです。
今回のことは、辞めた今でも慕ってくれている周りの人から聞きました。
やったかのように見せかけるウソ
出来ていないのにあたかもやったかのように見せかけるウソは、会社という組織に属していると日常茶飯事に起こる出来事かもしれません。
どれだけやったかじゃなく、どれだけやっている風に見せるかが大事と思っている人もいるかもしれません。
やったかのように見せかけるウソと、やってもいないのにやっているというウソは、似ているようで少し違います。
理解してもらうため、分かりやすい話しをしましょう。
ある社長のウソはここから始まりました。
ある会社の社長は、あるメーカーから新商品が発売になるからその試供品をサンプリング(配ること)してくれと頼まれました。
配る場所は5ヶ所。1ヶ所につきスタッフは3名で、サンプリングする数は1日1,000個を目標にしてくれと言われたとします。
配る時も誰かれ構わず配布していいわけじゃなく、試供品を渡していいのは条件に合致した人だけ。身長は160cm以上の女性のみで、男性にも子供にもその条件に合わない人には配ってはいけない。
でも頑張って1,000個を配ってくれと仕事を依頼されました。
全てではありませんが、お金を出しているのがメーカーなので、こんな風にかなり厳しい条件下でイベントが行われることがあります。
普通に考えて300個配れればかなり良い方というのが基本だとすると、この目標数値が無謀であることは一目瞭然。
仕事を受けた社長も実際にサンプリングをするスタッフも、100%の確率で無理なことは分かっています。
本当に1,000個を配ろうと思ったら、スタッフの人数を増やすか稼働時間を伸ばすかしかありません。
スタッフは3名の予算しかもらえないので、それ以上スタッフを増やしてしまうと赤字になるから出来ない。
稼働時間を伸ばそうとしても、結局はスタッフが残業することで人件費が上がるのと同じなのでこれも無理。
無謀な目標だから、もっと現実的に頑張って到達できるギリギリの数字の400個を目標にするように掛け合えばいいじゃないかと思うかもしれません。
でもそれをするとメーカーからは、「そんなことも達成できないの?じゃあほかの会社に頼むことにするよ!ほかの会社はみんな達成してくれるからね!」と言って仕事を切られます。
なぜほかの会社が出来ているかと言うと、ホントはただウソを付いているだけなんですけどね。(しっかりマーケティングを行なって達成できるようにプレゼンするとかそういう話はここではなし。)
さらには単発の安い仕事ではなく、年間で数億円の売上となる仕事の1つのため、すなわち断ることとは中小企業の数億円がなくなる=会社が潰れることを意味しています。
じゃあ取るざるを得ない行動はと言うと、300個しか配れていないのに1,000個配れたことにすることです。
これが出来ていないのにあたかもやったかのように見せかけるウソです。
やってもいないのにやっているというウソ
メーカーに依頼されたサンプリングはやったかのように見せかけるウソのおかげで、外から見れば成功したかのような結果となりました。
これに気を良くしたメーカーは、さらに無茶ぶりの目標に合わせて、
「場所は5ヶ所だけじゃなくて全国30ヶ所でやることにする!」
「スタッフも増員して1ヶ所に付き10名のスタッフを準備してサンプリングする!」
「前回の1,000個の目標は越えたいから1,200個を1日の目標とする!」
なんて言い出しました。
以前にやったときよりは規模も目標も何もかもが何倍にもなっています。
どれだけ頑張ってみても、30ヶ所に10名ずつのスタッフ(合計300名)なんて集まるはずがなかったんです。
1,000個でも無謀だった目標がさらに1,200個なんてただ笑うしかないような目標設定。
そんな状況だからと言って会社をつぶすわけにも行かないし、この仕事を失うわけにもいかない。じゃあ取るべき行動はウソをつくこと。
頑張ってかき集めた結果、スタッフは40人しか集まりませんでした。
全国30ヶ所の内、3ヶ所はメーカーの人間が視察に来ることが決まっています。
ということは、その3ヶ所だけはちゃんとやっていることは見せないといけないため、10名のスタッフを投入しなければなりません。
3ヶ所なので40人の内30人のスタッフがいなくなりました。残りは10人です。
あと1ヶ所だけスタッフ10人でサンプリングしました。
最終的に、30ヶ所の内4ヶ所でしかサンプリングしておらず、スタッフも40人しか稼働していないというとんでもない結果となりました。
イベント終了後、ある社長はメーカーに報告しました。
「40ヶ所の内、残念ながら2ヶ所だけ1,000個しか配れませんでした…後の38ヶ所は無事に1,200個の配付を達成できています。詳しくは報告書にまとめて提出します」
と言うわけです。
もうムチャクチャにも程があるほどのウソです。
最終的な請求はどうするのかって?
もちろん30ヶ所×10人=300人分の請求をします。
報告書も各拠点で配ったかのような結果を捏造して報告書を作ります。写真が必要だったらそのためのスタッフを雇って写真を撮りに行かせます。
何といっても40人しか稼働していないのに300人分の請求をするわけですから、写真を撮りに行くお金を払ったとしても何百万円もおつりが来ます。
これがやっていもいないのにやっているというウソです。
今回のある社長はこのような大きなウソをつき続けています。
つきたくてついているウソではないというジレンマ
ウソを一つつくと、それを隠すためのウソが必要になり、複利のようにどんどんウソをつかないといけなくなります。
先ほどの例では300個しか配れなかったのを1,000個配ったと言ったことで、その後の報告書も写真なども全ての処理においてウソにウソを塗り重ねないと完成しなくなるわけです。
ある時、僕がまだ以前の仕事をしていた時にこのジレンマに潰されそうになったことがありました。
300個を1,000個と言うのは簡単。
1,000個を配ることは幼稚園児が大人にケンカで勝つぐらい無謀なことだったし、100個だろうが300個だろうがもう死ぬほど頑張って500個配ろうが、結局は1,000個に書き換えられるんです。
300個にも500個にも、その過程に改善も努力も必要ありませんでした。
それでもこのままじゃ意味がない!ということで、メーカー(正確には代理店と呼ばれるメーカーの意向を代弁している会社)に立ち向かったことがあります。
”仕事を守るため”という名目で、僕も仕方なくやったかのように見せるウソはつき続けていましたが、少しずつ1,000個だった配布数を950、900と減らし、明確な理由とともに報告していきました。
5大都市(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)で同じような会社があり、僕が担当してたのは関西エリアだったのですが、代理店から言われたのは「大阪チームだけ目標達成できていない」でした。
ウソの配布数を少しずつ減らしていった結果、大阪だけ出来ていないレッテルを貼られた上に次にやらないといけなくなったのは、1,000個から900個になってしまった根拠とデータと改善点の報告書提出でした。
そもそも300個しか配れないのに、1,000個から900個に配布数が落ちた理由なんてどこにもありません。報告の時点でもっともらしい理由を付けて提出していたにも関わらず、さらに根拠やデータを求められても出すものなんてないんです。
と言いつつ、ここでまたウソの塗り重ねが始まるわけです。
配ってないのに配った風に装うので、会社の倉庫には配ったはずの世の中にはないはずのサンプルが溜まりに溜まり、本来なら何千万円分の価値になるものを産廃に出して処分しました。
メーカーはさらに詳細のマーケティングのデータを求めてくるので、ウソのデータを作るために毎日のように徹夜しないといけなくなりました。
でも残業代なんてあるわけがありません。スタッフの給料だって一円も変わりません。
産廃で処分した数千万円分を、違う形で還元した方が誰に取っても良いにも関わらず誰もメーカーには立ち向かえませんでした。
もし本当の事実を言ってしまうと、この仕事に従事しているメーカーより下の会社、代理店を含め全国の自分と同じように働いている会社の全ての人たちの仕事がなくなります。
全国の分を合わせるといくらになるかは分かりませんが、年間で5億円、10億円にものぼるウソの請求を挙げられていると発覚してしまったら、次回から気を付けて下さいね。とはさすがになりませんよね。
僕には全国で仕事に従事している人の責任を取ることなんて到底無理だったので、戦おうとしてみたものの速攻で敗れ、ついには耐え切れずパンクしてしまいました。(退職したってことです)
今振り返ってみても、つきたくてついているウソではありませんでした。
社長の立場になった時、正直に話す勇気を持てるんだろうか
この話しに出た社長(僕が働いていた会社の社長だけど)は、どのような思いで今の状況を考えているのか分かりません。
今もなお現在進行形で毎日のようにウソを塗り続けています。
社員をクビにさせるわけにはいかないという想いもあるでしょうし、会社を倒産させるわけにはいかないという気持ちもあるでしょう。
バレたら一巻の終わり…という毎日に苦しんでいるのは間違いないはずです。もしかすると、儲かるからラッキーとさえ思っているかもしれませんが。
その代わりと言っては何ですが、利益率は半端なくいいので(いわば架空請求と同じだから)、お金だけは数億円ぐらいの蓄えはあるみたいです。
マンションもキャッシュで買って車も買い替えてってやってるらしいので…。
話しは戻したとして、僕が社長の立場になった時に正直に戦う勇気を持てるか?というと、到底メーカーにたてついて話す勇気は持てないだろうなと思います。
お金が儲かるからとか、ラッキーだからウソを付いてても良いとかそんなんじゃない。
でもやっぱり同じ仕事に関わっている人がたくさんいすぎて、言えないんだろうなと思ってしまう。
改めて考えてみたけどこれ以上の答えはでません。
ウソをつくこと / まとめ
答えの出ない結論になってしまいましたが、
ウソをつけば結局は自分が苦しくなるのでやめよう。
そんな境遇になって抜け出せないような環境には、最初からのめり込まないようにする。
どれだけウソをついても自分は本当のことを知ってるからね。だから苦しくなるんだけどね。
ということですね。
みなさん、ウソはやめておきましょう!
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